議会リポート

2007年9月19日

梶川 みさお

社民党の梶川みさおです。それでは、通告に従いまして6つの項目で質問をしていきます。

質問ですが、

  1. 地域児童育成会の開設時間の延長について

であります。

日本の急速な少子化の進行は、今後、我が国の社会経済全体に極めて深刻な影響を与えるものとして、国民全体で考えなければならない重大な課題であり、その解決のためにさまざまな取り組みが必要となってきます。その取り組みの1つとして地域児童育成会事業があり、働く女性への支援、共働き家庭を支援するために重要な役割を果たしています。

現在の育成会は、2月から10月までは午後5時まで、11月から1月までは午後4時半まで開設となっています。しかし近年、子どもをねらった犯罪が後を絶たず、保護者の不安は日々募るばかりです。下校途中だけでなく、帰宅後1人で留守番する我が子を思うと心配で仕方がないという思いで、2005年12月6日に開設時間の延長を求める請願が提出され、継続審議となりました。そして、ことしの6月議会において、2名の議員から開設時間の延長を求める一般質問に対して阪上市長は、閉所時刻以後も保育の必要な児童を対象に、来年度から午後7時を限度に延長保育を行う方向で検討していると答弁しています。現場の実態を詳しく調査もせず、実施時期も延長する時間も市長が発言したことは、労使で交わしている事前協議協定に違反しています。このことについて強く抗議をしておきます。

私は、保護者の願いは当然であると思いますが、子どもの安全や子どもの育ち、その他これから述べますもろもろの問題を考えたとき、午後7時までの時間延長をすることが本当にいいのか疑問に思います。

まず、

    1. 安全の問題

であります。

現在は、午後5時に集団下校を実施しております。特に不審者情報があったり警報が出た場合、指導員が付き添って子どもの安全を確保しております。これを午後7時まで延長しますと、まず、午後5時の集団下校は少人数の子どもだけの下校となる上、指導員が付き添うこともできず、安全面での不安が拡大いたします。また、育成会は学校敷地にあり、いろんな人がどこからでも侵入できるため、女性職員2人と少人数の子どもだけで午後7時ごろまでプレハブ等にいることは、大変危険な状況になると思います。

    1. 延長した時間帯の職員の確保

であります。

小規模の育成会であっても2名体制が必要です。これは当局も認めています。まず、補助員さんですね、アルバイトの補助員さんは103万円枠がありまして、時間延長すれば平日に休んで年収の調整をされますので、平日の通常の保育に支障を来します。また、指導員の中にも子育てや介護をしながら仕事をしている人がたくさんいます。いきなり毎日午後7時過ぎまで勤務をしなければいけないとしたら、多くの人が仕事をやめなくてはなりません。時間延長を実施するのであれば、指導員も補助員も同じ人が毎日残らずに済むように、職員の増員が必要であると思います。

    1. 宝塚市の事業主としての責任と、企業へ指導する行政としての責任について

であります。

2003年7月に、次世代育成支援対策推進法が制定され、地方公共団体や一定規模の企業、これは従業員300人以上です─に行動計画の策定が義務づけられました。小規模企業においても努力義務が課せられています。これは少子化対策や子育ては、保護者や行政だけでなく事業主も何らかの手だてをしなさいということであります。

また、2005年3月に宝塚市が策定した特定事業主行動計画には、男女を問わず、職員1人1人が家庭や地域においても子育てや介護、家事などが責任をきちんと果たしていくことができるように、職業生活と家庭生活の両立を支援していくことを目的とし、策定したとあります。このことは、宝塚市も育成会の職員を雇用している事業主なので、子育てや介護をしている職員の仕事と家庭を両立させる責任があるというものです。

それから、たからっ子「育み」プランには、「男女がともに子育てと仕事を可能となるような職場の環境づくりを推進するよう、企業に対して啓発を行います」と記されています。保護者のニーズが強いからといって、拙速に延長するというのではなく、保護者が勤めている企業に対して指導することが先決だと思っています。

    1. 育成会と保育所では状況が全く違う

ということです。まず、職員の人数が全然違います。保育所は少なくても15名以上の職員がいますし、所長がいて、係長も、正規の保育士もいます。しかし、育成会は嘱託の指導員1人と、臨時職員の補助員の1人のところがあり、施設の安全性も全然違います。保育所はぐるりを柵に囲まれて、入り口はオートロックでセキュリティーが完備しています。しかし、育成会は学校の敷地にあるため、先ほども言いました、だれでも自由に出入りができ、セキュリティーも全く不十分です。

そして最後に、

    1. 子どもにとってどうか

ということです。保護者の事情は大変よくわかりますし、現時点での時間延長は切実な願いだと思います。しかし、子どもにとって毎日朝8時過ぎから午後7時まで長時間学校にいることは、相当なストレスだと思います。大人でもそうですが、やっぱり自分の家が一番落ちつきます。一生の中で一番大切な幼少期に、できるだけ家族、家庭で親と子どもが一緒に過ごせる時間を持てるようにしたいというのは、みんなの願いであります。簡単な問題ではありませんけども、それぞれで工夫をしながら、保護者も、行政も、地域も、そして企業も、その実現に向かっていかなければいけないと思っています。

そこでお伺いします。

    1. 現時点での時間延長について、市の考え方を聞かせてください。
    2. 組合と協議前に市長が発言したことは、ルール違反ではないですか
    3. 指導員1名体制の育成会については、どのように実施をしようと考えているのですか
    4. 時間延長によって退職せざるを得ない指導員や補助員が出た場合、どのように対応するのですか
    5. たからっ子「育み」プランで企業へ啓発していくとありますが、具体的にどのようにされるのか聞かせてください
    6. 時間延長はいろんな問題が予想されます。試行期間を十分にとるべきではないですか

以上です。

  1. 山本南保育所の民営化について

市立山本南保育所の民営化に伴う移管については4つの法人が手を挙げ、7月25日の法人選定委員会で、市内にある社会福祉法人あひる福祉会に決定されました。そして、市、保育所、法人、保護者で構成する引き継ぎ連絡会で、円滑な移管をするためとして会議が8月28日と9月11日に開催され、私も傍聴してまいりました。傍聴して感じたことは、来年の4月の民営化の実施は無理ではないかと感じたことです。

その理由は、保育の引き継ぎの問題であります。民営化について保護者が最も懸念しているのは、子どもに負担のかからないスムーズな移管ができるかということです。市は、子どもに極力負担のかからない引き継ぎを行うと、保護者に約束をしています。

まず、1月から3月までの引き継ぎ、合同保育についてでありますが、市が考えているのは法人側から8人の保育士に来てもらい、合同保育を実施するというものです。しかし、法人側は3人しか出せないと言っています。8人も出しますと、現在運営していますあひる保育所の保育に支障を来し、あひるの子どもたちに十分な保育が保障できないというものであります。

次に、来年4月からの引き継ぎ、共同保育についてであります。

市が考えているのは、市の職員若干名、大体3名程度ということですけど、9月末まで移行された保育所に、保育指導という形で応援するというものです。しかし、法人側は、市の職員を臨時職員も含めて半分は残って担任もしてほしいと希望しています。期間も1年間ということを希望しているそうです。

この件について法人側は、申請書やプレゼンテーションではっきりと伝えている、そのことを了解の上での決定だと思っていると述べています。しかし、市はそれを否定しています。法人側は、山本南保育所の子どもにとっても、あひる保育所の子どもにとっても、よりよい保育を真剣に考えているという結果だと思います。そして、本来は再来年の4月の移管が望ましいとも言われています。これだけ配置する人数に差が生じている状況で、この9月議会で山本南保育所を廃止する条例を提案することは、余りにも無責任過ぎると思います。連絡会の席では、保護者から、今でも民営化に納得していない保護者が多い。その上、市と法人側の間にこれだけ考え方の違いがある状況で、9月議会に廃止条例を提案するのはとても心配だ。12月議会以降に延ばしてほしいと質問されましたけど、新谷部長はできないと答えています。また、9月11日の会議では、久後室長の発言で会議が紛糾し、保護者から1年延ばしてほしいとそういう意見も出され、会議が終わったのが11時半ということです。こんな状況で今回の廃止提案は取り下げるべきだと、私は思います。

そこで、まず伺います。

    1. 法人との共同保育等の保育士の応援人数の違いをどう解決していくのか
    2. 来年4月からの共同保育では、移管保育所で勤務する職員の身分は、派遣なのか出向なのか
    3. 山本南保育所の廃止条例提案は12月議会以降に延ばすことはできないか
    4. もし廃止条例が可決されてから法人側から移管を辞退した場合、どのように対応するのか聞かせてください
  1. 全国学力・学習状況調査の実施について

昨年12月15日の国会で安倍政権は、教育の憲法とも言われる教育基本法を、多くの国民の反対を押し切って改悪いたしました。改定基本法は、教育における競争を激化させ、格差を持ち込むものです。また、国家に奉仕する愛国心教育が強化され、その結果、物言わぬ人づくり、窮屈な学校社会へと進んでいきます。

改正基本法による最初の施策として、全国学力・学習状況調査が、4月24日に小学6年、中学3年を対象に、約3万3,000の小・中学校で233万人で実施されました。その目的として文部科学省は、

    1. 各地域の学力や学習の状況の調べ、教育施策のよしあしを検証する
    2. 教育委員会や学校が、教育の成果と課題をつかむ

と言っています。同じような目的を持つ学力調査は既に幾つもあるのに、なぜ必要なのか大変疑問であります。

この件については、全国でさまざまな問題が起きています。広島県広島町の教育委員会では、調査の直前に出題内容が類似した独自の問題集を作成し、時間配分や解き方を児童に指導するよう各学校長に指示していました。

東京都足立区では、都や区独自の学力テストで、障害のある児童を採点から外したり、校長らがテスト中に児童に合図をしたりしていました。東京都はテストの結果を公表し、それによって学校同士を競わせ、学校予算にまで差をつけるというものです。足立区は23区中最下位ということです。

この動きは、ほかの学校よりも点数を上げることのみを力点に置いて、本来の学力等の実態を調査するという目的から外れています。これらの出来事は氷山の一角であり、この調査の見直しが必要との意見が専門家からも出されています。

逆に、全国で唯一この事業に反対をした愛知県犬山市の教育委員会は、教育に競争原理を持ち込み、学校や地域間の序列化と格差を広げるとして、14校が不参加をしました。そして、すべての子どもに学力を保障するのが犬山市の教育、我が子のため仕事をやめてでも犬山市に転居し、学校を変えようとする親がいるとも話しています。

また、日本の手本とされているイギリスでは、このような教育改革が1988年から実際に行われていました。しかし今、見直しが進められています。テストの結果は学校別に発表され、新聞にも掲載されます。保護者はそれを見て、子どもの学校を選択できます。しかし、イギリスの子どもの学力は向上するどころか、深刻な低下が起こっているそうです。ウェールズでは一斉学力テストの全廃を決め、スコットランドと北アイルランドもやめる方向で検討されています。このように失敗の実例があるのに実施したのは、余りにも無責任だと思います。

もう1点は、学力調査のほかに生活習慣や学習環境についての調査も実施しています。昨年末に一部の学校であった予備調査では、先生に認められていると思うか、家の人と芸術鑑賞をするか、家に何冊本があるかなどの質問があったそうですが、学校側からの疑問が相次いで、24日の調査では盛り込まれなかったようです。しかし、このような調査については、プライバシー保護に関して大変重大な事項であると思います。

さらに、小学6年生は、ベネッセコーポレーション、中学3年はNTTデータと、民間企業が答案の採点や集計、分析を請け負っています。特に小学6年には氏名を書かせているため、各地でプライバシーの保護への不安が広がっています。

そこでお伺いします。

    1. 宝塚市は今回の調査をどのように評価し、どのように実施したのか
    2. 犬山市の14校は不参加だったが、その理由と、宝塚市の参加の理由を聞かせてください
    3. 受検放棄した家庭があったと聞きますけど、その理由と経過を教えてください
    4. 9月に文科省は正答率等を公表します。保護者等から宝塚市の結果の情報公開が、請求があった場合、どのように対処するのか
    5. 宝塚養護学校及び障害児学級の保護者に市教委は参加の意向を尋ねているそうですけども、その判断と根拠について聞かせてください
    6. これら調査結果を市として今後どのように公表し、生かすつもりか
    7. 調査に必要と言って氏名を書かせていますが、業者に個人情報が集約されています。プライバシー保護の観点から問題はないと思いますか
    8. 一般の希望による模擬試験と違い、家庭の状況も知られてしまい、棄権もしにくいこの調査ですけど、市の見解を聞かせてください
    9. 序列化、教育格差拡大につながり、個人情報の保護、障害児の人権侵害についてどのように考えているか、聞かせてください
  1. 宝塚市における高等学校入学者選抜制度について

阪神間の高校入試制度は、地域の高校に進むことを基本とした総合選抜制度が続けられてきましたが、兵庫県教育委員会は高校教育改革の1つとして、複数志願制度に変えようとしています。その理由としては、自分の適性や進路希望に応じて学びたい学校を選べる選抜制度ということです。そして、総合選抜制度は厳しい受験はないが、ぬるま湯的要素が強いということで、高校の特色や子どもたちのことを考えての変更と説明しています。中身は大変複雑なもので、情報も不足しているため、保護者や市民はよくわからない制度であり、不安を感じている人がたくさんいます。そして、阪神間でも次々とこの複数志願制に変えていく動きがあり、宝塚市においても高等学校入学者選抜制度検討委員会が6月29日に設置されてどうするかを話し合われているようですが、この委員会は非公開となっているため、どんな議論がされているか全くわかりません。市民の知る権利を保障するために、公開にするべきです。

複数志願制度が行きたい学校を選べる制度と県教委は言っておりますが、実際に行われている神戸市や姫路市などの実態を見ますと、行きたい学校へ行けているのは成績のよい一部の生徒だけで、多くの生徒は不本意な入学になっているようです。また、総合選抜制度がぬるま湯で成績が下がるということも事実とは違うようで、市民は本当のところを知りたいと願っています。

そこで伺います。

    1. 高等学校入学者選抜制度等検討委員会が非公開の理由を聞かせてください
    2. 複数志願制に変更する市が相次ぐ理由と、本市が採用しようとする理由を聞かせてください
  1. 宝塚小学校の給食室への盗撮、放映について

であります。

6月議会でも取り上げましたが、毎日放送「VOICE」が、宝塚小学校の給食室、調理室、調理員の休憩室兼女子更衣室を盗撮し、テレビ放映した問題です。この件で、市教委が指摘している朝7時30分から9時までの進入禁止の時間帯に、スクールゾーンに取材の車が8時過ぎから駐車していたことについて、この辺について毎日放送側は、「取材スタッフは進入禁止であることの認識を持っておりませんでした」と回答しています。小学校の前がスクールゾーンであることはだれでも知っていることで、知らないはずがありません。もし本当に知らなかったとしても許されるものではなく、道路交通法違反であります。

別の日の「VOICE」を私ちょっと見たんですけども、時間指定の進入禁止ゾーンに進入してくる車を「VOICE」が取材をしていました。運転手が進入禁止を知らなかったと言って立ち去っていくのを記者が追いかけていって、「知らなかったでは済まない、法律に違反しているんですよ」と、運転手を追及していました。自分たちは知らなかったで済ませておいて、よく言うなと、私は怒りがよみがえってまいりました。

私の質問に対して、教育長名で5月30日に抗議文を出してもらいました。その回答が6月14日に毎日放送から届いています。中身を見ますと、「取材方法についての規則の指摘は真摯に受けとめますが、見解は3月30日に回答したとおりです。末筆ながら、私どもとしては、規則を初め関係各位が当該報道が伝えた事実に真正面から向き合い、よりよい教育現場の実現に全力を傾注していただきたく強く願うばかりです」と書かれています。3月30日の回答とは、盗撮を否定し、取材方法は間違っていないというものです。

市教委の抗議文には余り強調されていませんでしたが、私が一番言いたいのは、盗撮によって職員が相当精神的にダメージを受け、今も回復していないことがあります。このことを毎日放送が真摯に受けとめ、素直に謝罪をすべきと言っているんです。1人の職員は、いまだに病院に通っています。現場の職員は怒りのやり場がなく、本当に明るかった職場が変わってしまいました。本当に深刻な状況であります。

私は、毎日放送や市教委、そしてこれにかかわったすべての人に言いたいのです。自分が正しいと思ってやったことでも、そのことによって傷つく人がいるということ、そしてそれがわかったら素直に謝ること、それをあいまいにしておいて、自分の主張を幾ら力説してもだれも理解はしないということです。

そこでお伺いします。

    1. 教育長への6月14日付回答に対する対応について聞かせてください
    2. 職員への具体的なケアについてお聞かせください
  1. 自治体における偽装請負の問題

今、職業安定法44条違反、労働者派遣法違反、いわゆる偽装請負が社会問題になっています。昨年7月末から朝日新聞が、トヨタ、松下、キヤノンなど大手民間企業で偽装請負の実態を告発し始めています。この偽装請負で働く低賃金の不安定雇用労働者は、多くの若者であります。偽装請負とは、請負契約という形式はありつつも、発注者が請負労働者に指揮命令するなど、実質は労働者派遣の実態にあることを言います。言いかえれば、必要がなくなればいつでも使い捨てできる労働力ということで、企業側にとっては大変おいしいシステムと言えます。

戦前に横行した人貸し業、ピンはねという、労働者の基本的人権を損なう前近代的な労働行政を民主化するために制定された労働分野の規制が、職業安定法44条、労働者供給事業の禁止であります。この規制が1986年に創設されました労働者派遣法によって部分的に解禁され、ソフトウエアの開発の業務や機械設計の業務など専門的かつ臨時的な業種などに限り派遣できるようになりました。そして、1年ないし3年が経過したら、正規職員化の努力が義務づけられています。

自治体においても例外ではなく、篠山市が全額出資して設立されたプロビスささやまでの給食業務等の委託や、尼崎市の市民課住民票の入力の業務委託、丹波市の学校給食センターの民間委託などで偽装請負の問題が起こっています。この中で、プロビスささやまは兵庫労働局から労働者派遣法違反と認定され、是正指導が行われています。これを受けて昨年12月5日に、兵庫労働局職業安定部長から各市長あてに文書が出されています。中身は、自治体では民間委託指定管理者制度の導入を検討・実施されているが、新聞等に偽装請負についての記事が掲載されるなど、社会的な問題にもなっている事例が見られるところです。このため各種の取り組みが関係労働法規に抵触することのないよう、労働者派遣事業と請負事業との区分などについて適正な業務運営をしていただきたいというものです。

また、先日、知り合いから連絡があり、ある求人広告に宝塚市役所内で専用ソフトを使ったデータ入力や簡単な書類整理の仕事で、ワード、エクセルを使える方大歓迎、未経験者でも大丈夫、フリーター、既婚者歓迎という内容が出ていた。求人を出したのは、朝日航洋株式会社である。これは請負なのか、偽装請負なのか、派遣なのかということです。総務部に確認しましたら、派遣契約ではなくて請負契約ということでありました。

そこで伺います。

    1. 兵庫労働局からの指導で、偽装請負の自主点検やチェックをされたと思いますけど、その結果、請負契約が何件あって、そのうち偽装請負は何件あったか聞かせてください
    2. 宝塚市が派遣契約をしているのはどんな業務ですか
    3. 朝日航洋株式会社が出した求人広告は、偽装請負ではないかということです
    4. 請負契約にも派遣契約にも関係法令を遵守と書かれていますが、どのように確認しているか聞かせてください

以上で1次質問を終わりますが、大変多くの質問をしましたので、当局の回答は簡潔にお願いいたします。

以上です。

阪上善秀 市長

梶川議員の御質問に順次お答えをしてまいります。

まず、地域児童育成会の開設時間の延長についてでありますが、市の考え方につきましては、平成18年3月に実施した地域児童育成会児童の保護者へのアンケート調査の結果等を踏まえ、午後7時を限度として延長保育を行う方向で検討するとしておりましたが、全国的な動向や県下の各市町の状況等を勘案し、現在、平成20年度から午後6時30分まで延長保育を行う方向で検討いたしております。

次に、組合と協議前の議会発言はルール違反ではないかについてでありますが、市といたしましては平成16年度12月に、市と宝塚市現業評議会との間に締結いたしました事前協議に関する協約に基づき、平成20年度からの延長保育実施に向けての企画案を職員労働組合に示したところであります。

次に、指導員1名体制の育成会への対応についてでありますが、現在、本市の育成会では、通常の保育所時間帯は入所児童の人数に応じて、24カ所中23カ所の育成会で2名から3名の指導員及び補助員を配置しております。延長保育につきましては、保育する児童数は少なくなるものの主に夜間の保育であり、児童の安全管理や不安解消の面からも、原則として指導員、補助員の2名程度での対応を考えておりますが、具体的な勤務体制につきましては、今後、職員労働組合とも協議してまいりたいと考えております。

次に、退職せざるを得ない指導員や補助員への対応についてでありますが、仕事と家庭の両立支援という特定事業主行動計画の趣旨を十分に踏まえ、今後、勤労シフトの具体化等について検討してまいります。

次に、たからっ子「育み」プランの考え方についてでありますが、仕事と家庭の両立支援に当たっては、企業への啓発が重要であると考え、さまざまな取り組みを進めているところであります。

具体的には、市広報誌において一般事業主行動計画の策定を働きかけるとともに、宝塚市雇用促進連絡協議会に働きかけを行い、女性雇用セミナーを行うほか、事業主等を対象に女性雇用に関する法律及び制度について出前講座等も実施しております。

次に、十分な試行期間の制定についてでありますが、延長保育の実施に際しては、児童等の安全確保について照明設備の設置など、現場に応じたさまざまな対策を講じる予定であります。また、本年9月にこれらの検証を行い、予算に反映する目的で、4カ所の育成会で1カ月間の試行を計画しましたが、年度の途中であることや試行期間が短期間であったこと等により、参加する児童が非常に少なく、実施には至りませんでした。

しかしながら、平成17年12月市議会に地域児童育成会児童の保護者団体等から提出された請願の趣旨やその後の協議経過等を踏まえると、1日も早い延長保育の実施が望まれておりますので、平成20年4月から実施したいと考えております。

次に、市立山本南保育所の民営化についてでありますが、法人との共同保育等における応援人数につきましては、市は平成20年1月より3月末までの間、園長、主任及び各クラスに新担任が1名ずつ入り、現担任と新担任とで保育を行いながら、1人1人の子どもの様子を引き継ぐため合同保育を予定しております。その後、4月には法人に運営を移管し、子どもに負担をかけないよう市の保育士が若干名残り、共同保育を行うこととしております。このことについては、法人選定委員会で移管条件等を検討し、法人募集要領の中で引き継ぎスケジュール案として示しております。

そもそも合同保育とは、移管前にそのクラスの保育の取り組み状況に関し、個々の子どもにどのようなねらいを持って保育してきたかということや、次の年齢での保育方針について引き継ぐことを目的といたしております。

一方、共同保育とは、ともに保育の継承を確認しながら、子どもたちにとって負担のないよう、保育内容や保育所運営について法人と市が一緒に考え、共同で新しい保育をつくり上げていこうとするものであります。

現在、この合同保育及び共同保育の意味や方法などについて、市、法人及び保護者代表等で構成する引き継ぎ連絡会で協議を行っております。

今回、移管先法人として決定した社会福祉法人あひる福祉会においては、1月からの合同保育期間及び移管後の4月からの職員配置のため、近日中に職員採用試験を実施し、職員配置の見通しを立てることとしております。

次に、移管先で勤務する市職員の身分についてでありますが、現在の考えは、派遣ではなく保育課に所属させ、移管後の保育所で指導助言を行うことを想定いたしておりますが、今後、十分に協議を行ってまいります。

次に、保育所設置条例の改正は12月議会以降についてでありますが、去る7月25日開催の選定委員会を経て移管先法人を決定いたしました。本9月市議会で、市立山本南保育所を平成20年4月に廃止する旨の御決定をいただき、速やかに運営の基本的事項や引き継ぎ内容について、法人と基本協定を締結し、10月から法人の職員を受け入れ、引き継ぎを行い、1月からの合同保育の実施を経て、平成20年4月には円滑な移管を行いたいと考えております。

以上の流れで今後進めるに当たり、当議会で宝塚市立保育所設置条例の一部を改正する条例の提案を行っているものであります。

次に、条例改正後の法人の移管辞退への対応についてでありますが、市立山本南保育所の民間移管については、本年5月に移管法人の募集を行った際、募集要領には移管年月日を、平成20年4月1日と明記しております。山本南保育所の移管法人として決定したあひる福祉会も、募集要領に従って申し込みをされ、現在、平成20年4月の移管に向け、引き継ぎ連絡会において引き継ぎの具体的な内容について関係者が協議を重ねているところであり、法人が辞退することは考えておりません。

次に、自治体における偽装請負についてのうち、まず、兵庫労働局からの指導に基づく偽装請負の自主点検の結果についてでありますが、平成18年度の請負契約の件数は、工事請負契約も含め1,431件ありましたが、偽装請負と認識した契約はありませんでした。

次に、宝塚市が派遣契約しているのはどんな業務かについてでありますが、人事管理業務労働者派遣契約1件のみであります。

なお、選挙管理委員会におきましては、選挙時における選挙事務補助及び不在者投票事務並びに期日前投票事務及び選挙期日の投票事務について、労働者派遣契約を行っております。

次に、朝日航洋株式会社の求人広告は、偽装請負ではについてでありますが、御質問の調査業務は、固定資産評価情報システム異動修正等業務の一部として行っているものであります。この調査業務の一部を、平成19年9月3日から委託により実施したことにつきましては、固定資産税に係る調査の一環であることから、当該業務委託の中で取り組みをスタートさせたものでありますが、改めて検討した結果、当初契約や仕様書を変更することなく実施することは適当でないとの判断から、9月12日をもって委託業務としての実施を取りやめたものであります。

次に、請負契約にも派遣契約にも関係法令を遵守と書かれているが、どのように確認しているのかについてでありますが、原則的に各所管におきまして、法令上の問題も含めて契約内容の適正な履行が行われれているか否かを、各業務を遂行する中において対応しているところであります。

教育に関する御質問につきましては、教育長から答弁をいたさせます。

岩井宏 教育長

教育長の岩井でございます。よろしくお願いいたします。

では、梶川議員の教育に関する御質問に順次お答えいたします。

全国学力・学習状況調査の実施についてのうち、まず調査への評価と実施方法についてでありますが、この調査目的として、1つ目に、全国的な義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、各地域における児童生徒の学力、学習状況を把握、分析することにより、教育及び教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図る。2つ目に、各教育委員会、学校等が全国的な状況との関係において、みずからの教育及び教育施策の成果と課題を把握し、その改善を図ることとあり、本市もこれらの成果と課題の検証、把握が必要と考え、参加いたしました。

具体的には、調査対象となっている小学校6年生と中学校3年生の全児童生徒を対象に、本年4月24日、小学校は国語と算数、中学校は国語と数学を実施いたしました。

次に、犬山市が参加しない理由と本市が参加した理由についてでありますが、犬山市は、文部科学省の施策は犬山市の教育観と異なるという理由で不参加と聞いております。本市の参加は、さきに述べましたように、国の調査目的に即して参加しております。

次に、参加しない家庭の理由とその経過でありますが、市教育委員会に家庭から受検しないとの意思表明があったと報告された件数が、1件ありました。これは、学校が保護者に受検目的や日時、方法等を知らせた翌日に、保護者から学校に連絡があったものですが、当日、当該生徒は出席したとの報告を受けておりますので、受検拒否による未受験者はありません。

次に、市の調査結果に関する情報公開請求への対応についてでありますが、文部科学省の全国学力・学習状況調査の実施要領並びに「全国学力・学習状況調査の調査結果の取り扱いについて(通知)」に基づき、文部科学省が公表する内容を除く分析データについては、行政機関の保有する情報の公開に関する法律第5条第6号の本文を根拠として、不開示情報として取り扱うこととしており、県、市においても条例に基づき適切に取り扱います。

次に、養護学校等の保護者に参加の意向を尋ねた根拠についてでありますが、市立養護学校には対象の児童生徒はいないため、今回は受検しておりません。また、小中学校の特別支援学級の児童生徒は、文部科学省の全国学力・学習状況調査の実施マニュアルに従い、個々に応じた配慮のもと受検しており、参加の意向を尋ねたことはございません。

次に、市としての調査結果をどう公表し、生かすつもりなのかについてでありますが、実施要領にもありますように、各教育委員会、学校等が全国的な状況との関係において、みずからの教育及び教育施策の成果と課題を把握し、その改善を図ることが目的でありますので、その視点で分析を行い、今後の市の施策、学校への支援を考えてまいります。

次に、氏名を記入させた例があるが、プライバシー保護の観点から問題についてでありますが、氏名を記入することについては、児童1人1人に対して結果を正確に返却すること、各教科の調査結果と質問紙調査の結果を符合させて集約、分析を行う必要があることから、氏名記入が適切であると考えました。また、実施主体であります文部科学省と業者の委託において、個人情報保護のための具体的な措置が明確に示されており、万全の対策が講じられております。

次に、家庭の状況も知られてしまう。調査は問題で、市の見解はについてでありますが、この全国学力・学習状況調査は、学力の状況のみならず児童生徒の学習意欲、学習方法、生活の諸側面や体力、運動能力の状況を踏まえ、指導や学習の改善に活用することが重要であり、国において個人情報の保護について万全の対策を講じて実施されているとの説明を受けております。

最後に、個人情報の保護や配慮を要する子どもたちへの人権侵害についての市の考え方はでありますが、今回の調査結果については、各教育委員会、学校等が全国的な状況との関係において、みずからの教育及び教育施策の成果と課題を把握し、その改善を図ることを目的にしておりますので、情報の取り扱いについては国・県の指示に従い、十分配慮してまいりたいと思います。

次に、宝塚市における高等学校入学者選抜制度についてのうち、まず、制度等検討委員会が非公開の理由についてでありますが、県立高等学校の入学者選抜制度は県が定めており、制度の変更等の決定権は県教育委員会にあります。県教育委員会は、各市町村、地域の声を十分に聞き、地域性を配慮した上で選抜制度を決定することとしており、本市の子どもたちにとってよりよい選抜制度を検討するため、本市として宝塚市における高等学校入学者選抜制度等検討委員会を設置いたしました。

本委員会の公開につきましては、委員である小・中・高等学校の校長や教諭に、現場の素直な意見や生の声を伺いたく、また会議において高校生のみずからの体験や思いを自由に述べてもらう機会を設けることなどから、非公開の取り扱いとしております。しかしながら、本委員会の議事録を市のホームページに掲載し、また各小・中学校に出向いて、保護者や教職員に対し、県の高校教育改革の方向性や本委員会の進捗状況についての説明会を開くなど、情報の提供に努めているところであります。今後、さらにパブリックコメントを実施して、広く市民の意見を聞いてまいりたいと考えております。

次に、複数志願制に変更する市が相次ぐ理由と、本市が採用しようとする理由はについてでありますが、県では、高等学校長期構想検討委員会が組織され、平成12年度から20年度までの9年間を第1次実施計画、平成21年度から25年度までを第2次実施計画として高校教育改革を行い、子どもたちが学びたいことを学べる高校づくりを積極的に進めております。

具体的には、国際高校や多部制の高等学校などの新しい学校の創設、総合学科や専門学科の創設、コースや学区の改編、新しい選抜制度の導入などを進めてきております。このような流れを受け、他市町においても子どもたちが学びたい学校を選ぶことができ、また一定の成績があればいずれかの高校に入学できる複数志願選抜、特色選抜という新しい選抜制度への変更が相次いで決定されております。

本市においては、県の方向性をかんがみながら、子どもたちが高校生活に希望や将来の目標を持ち、自己の確立や主体的に学ぶ態度を培うことができる選抜制度について、現在、検討を行っているところであります。

次に、宝塚市小学校の給食室への盗撮、放映についてのうち、まず、6月14日付の回答に対する対応についてでありますが、本年2月7日に放送された毎日放送のニュース番組につきまして、その取材方法について、本年5月30日付で、毎日放送報道局あてに文書による申し入れを行ったところでございます。その申し入れに対して、6月14日付で、毎日放送報道局から教育長あてに文書が送付されましたが、本市が指摘した道路交通法に違反しながらの取材活動や教育現場である学校内を無断で撮影したことにつきましては、本市の申し入れを真摯に受けとめるとともに、今後もこれまで以上に十分注意を払っていきたいとのことでありました。本市といたしましては、このことにより申し入れの趣旨を十分に理解していただけたものと考えております。

次に、職員の具体的なケアについてでありますが、学校長は所属職員の思いも十分に受けとめ、職員や児童、保護者に不安を与えた報道に対し、強く抗議を行ったところであります。また一方、所属職員に対しましては、管理職から声をかけ、健康面での相談に乗るとともに、専門医である産業医の健康相談も進めてまいりました。今後とも各職員への相談体制を充実させることで、ケアに努めてまいります。

梶川 みさお

それでは、2次質問に入ります。

まず、育成会の時間延長についてですけども、今市長の答弁で、来年4月から6時半までを、試行なしでいきなり本格実施をやるというふうに回答されましたけども、ちょっと余りにも乱暴過ぎると思います。何でも新しい取り組みをやろうと思ったら、どんな問題が起きるかわかりません。特に今回の時間延長については、子どもの安全の問題とか、それとやっぱり夜遅くまで、先ほども言いましたけど、指導員と補助員、少ない場合2人。2人と子ども少人数で学校の敷地、プレハブなどにいることについての安全対策。先ほど照明をつけたりとか言うてますけど、それだけではなしに安全対策も考えて試行をすべきだと思うんですが、何で試行をできないのか、ちょっと聞かせてください。

新谷俊広 子ども未来部長

先ほど市長の方から答弁をさせていただきましたように、この問題につきましては長らくの懸案事項であります。そのことを踏まえて、現場の皆さんとか、保護者の皆さんとか、いろいろ協議をしてまいりました。我々としては、来年4月の実施に向けて、今おっしゃったような問題については1つ1つ丁寧につぶして、問題ができるだけ起こらないように十分な配慮を行って、20年の4月から実施してまいりたいというふうに考えております。

梶川 みさお

あのね、いや、問題が起こらないようにいうて、問題が予想できないから、今まで5時で終わってたやつを6時半まで1時間半延ばすんですからね。今言うたように集団下校だって、5時から今までやったら、例えば20人でずっと集団下校やってた子どもが5人ぐらいになって、それを子どもだけで歩いて帰るわけでしょう。それの安全対策とかいろいろありますやん。それでもう1つ、要は指導員が1名しかいないところについて、先ほど市長は仕事をやめんで済むようにローテーションを考えていくというけど、今具体的にそんな案は、これから話し合いするわけでしょう。

最初は、私は6時から─例えば阪神間の状況で言うたら、猪名川町は今6時までですけど、それ以外は5時まで、宝塚市と同じように5時までしかやってない。それで来年4月から西宮市と三田と川西ですかね、6時までやるという。西宮は試行でやるんですよ。試行で6時まで延長するんです。三田と川西は6時まで延長することを、今検討中なんです。そんな状況で6時半まで本格実施するというやり方がね、何で、保護者に対しての説明ができないからですか。実際、6時半から試行でやっていて、試行も本格実施も結局6時半まで残るわけですから、いろいろ人が足らんようになった人を採用する計画とか安全対策なんかを、その都度それをやりながら考えていって、やっぱりそれで問題解決していかなあかんねんから、本格実施するそんな必要ないでしょう。試行やりながらやっていったらよろしいやん。ほんで1年間試行やって、再来年の4月に本格実施やる、その時間かけていろんな問題点を考えていったらよろしいやん。何でできないんですか。

新谷俊広 子ども未来部長

阪神間の状況を御説明いただいたわけなんですが、育成会の時間延長の必要性といいますか、そういったことについてはもう両者今の話の中では共通の意識であるというふうに思います。つまり、延長の必要性については認めていただいておるということなんですが、その延長時間を何時までにするのか、それとその延長に伴う課題は何かという整理であります。

我々担当部局といたしましては、当然もう既にそれ以上の延長を実施しておるところの勉強も十分にさせていただかないかんと思ってますし、現にそういうことについても取り組んでおるところであります。そういったことから、試行で確かめて、中断といいますか、中止をすると、こういったことはまず考えられないなというふうに思っております。そういったことから、その試行ということではなしに、特にその問題ということについては、十分皆様方とも、指導員の皆さんとか保護者の皆さんともお話をさせていただくということは、先ほども申し上げたとおりであります。そういったプロセスの中で問題が起こらないように十分配慮をし、実施をしていきたいということで、御理解をいただきたいと思っております。

梶川 みさお

ちょっとわかりませんけどね、何で試行ができないんか。試行したら、試行やったら中止になるかもしれんという心配されてるようですけど、今の状況で、6時半から試行して、よっぽどのそら何か事故が起きたら中止になるかもしれませんけど、それ以外は中止はできませんやん。でも、試行しながら、例えば指導員1人のところの夜のほんなら、部長、指導員1名の育成会について、6時半までどないしてやるんですか。具体的に言うてください。

新谷俊広 子ども未来部長

今おっしゃっております1次答弁の中で、指導員1名の配置しております育成会について、小学校全24校中23校で実施して、2名の配置を行っております。そういったことから、今具体的に指導員の複数配置をしているということから、先ほど来申し上げているような勤務体制の確保、つまり指導員と補助員との2名体制で実施するということは可能であろうというふうに考えております。

梶川 みさお

24校中23校が複数ということですけど、具体的には産休とか育休とかで、実際指導員1人しか出勤していないところはたくさんありますね。6校やったかな、ちょっと数忘れましたけど、1つだけじゃないですよ。産休・育休とって、実際に指導員1人しかいない。あと産休の代替は補助員さん、アルバイトさんですからね。そこも含めて、具体的にやるんですから、指導員が複数配置されてるて形だけされてても、実際指導員1人しかいないところを、さっきも言いました、例えば3人の育成会については、指導員1名で3日に1回、まあ言うたら時間外勤務が発生するという感じですけど、指導員1名のところやったら具体的にどないするんですか。3日に1回というローテーション組めるんですか。それも23校じゃないですよ。1人しか配置されてないのは1校だけと違いますよ。産休・育休のところも部長はよう知っとるでしょう。そこのほんまの話してください。具体的な話を。

新谷俊広 子ども未来部長

今、現に配置しております1名配置は西谷の小学校だけでありますが、今現在で、育成会で育休等での指導員が1名で運営しているのは6校ございます。ただ、我々の職場も、すべての職場で共通であろうかと思いますが、その育休・産休でもって正規の、ないしは今回であれば指導員ということで、きちっと嘱託で雇用するということは、産休代替・育休代替の場合は現在行っておりません。そういったことから、その指導員にかわる補助員、その方については代替職としての機能、役割を果たしていただく必要があるということは考えております。

梶川 みさお

いや、だからもっと具体的にね、今、だから指導員1人しかいないし、ほんで代替で1人補助員さんが入ってて、レギュラーの補助員さんで、例えば3人で、指導員1名で補助員が2人の育成会が6校あるとしますやん。その今補助員さんも勤務時間は指導員よりちょっと短いですけど、ほんなら今言うてるように、その3人のうち、夜は、夜はいうか、延長は2人要るでしょう。足りませんやん。あとのもう3人要るんちゃいまんのん。もう3人は、4時からほんなら6時半まで新たに雇うんですか。もっと具体的な話。

新谷俊広 子ども未来部長

今市長の方から答弁させてもらいましたように、基本的には指導員ないしはその代替の部分も含むわけなんですが、補助員との2名体制で対応ということで考えております。ただ、具体的な勤務体制につきましては、1次答弁でも、職員労働組合ともその詳細については協議してまいりたいと考えておりますというふうな形で答弁させていただきました。基本的には先ほど来議論しておるような勤務体制を考えております。そういったことが、どういったことが障害になるのか、そういったことについては当然話し合いをしていくということでありますが、基本的な考え方としてはそういったスタンスといいますか、体制を考えておるということであります。

梶川 みさお

だから、いや、あのね、夏休みのプール補助員を1カ月探すだけでも、なかなか実際はいないでしょう。具体的な話言うとるんですよ。組合と協議するいうたって、例えば補助員さんを雇うのに組合と協議したって、補助員さんが来るか来えへんかは補助員さんに聞かなあかんし、新たに採用するいうて組合と協議したって、それは別の話でしょう。まず私が言うてるのは、指導員複数配置をちゃんとやってから、その後、今言うてるように療休・産休の育成会も含めて、きちっと指導員を最低2人ちゃんと雇用して、それから夕方のその延長保育どないするかいうのは、組合と話はそこからしたらええけどもね、まだ今具体的に全くこれからの話でね、先ほどの6時、私は、とりあえず阪神間6時まで延長やねんから、6時までとりあえず試行やったらええと思いますけど、組合との窓口でね、協議でもう6時半で了解したようですから、労使の協議は尊重せないかんという私立場で反対できませんけども、それだって6時半了解したんは、試行するということを前提に育成会部会は了解したって聞いてるんですけど、その辺はどうですか。

新谷俊広 子ども未来部長

今お話のあった組合との窓口協議も含めてですが、6時半の是非というものについては、それぞれ立場にとってその考え方というのは違いがあるのは事実であります。そういった中で、6月市議会のことも振り返っていただきたいわけなんですが、我々は基本的にはある意味、保育所の延長線上の事業ということであれば、保育所は現在7時まで延長しておるところは大部分であります。そういったことから、従来の保護者団体の皆さんとか請願とか、そういったところがそういう経過を、今の現実を踏まえてそういう要望を出されておる。一方で、今お話がありましたように、その労働組合の方といたしましてはどういうふうな形で安全確保をするのかとか、人員の配置をどうするのかと、そういった問題点を指摘していただいておるという状況です。ただ、この事業の必要性というところについては、一致していただいておるというふうに思っております。

そういったことから、できるだけ、どうしたらそういう今おっしゃっているような問題を解決して、円滑に実施できるかと、そういった視点で今窓口とかも交渉していただいておるというふうに思っております。そういったことから……

新谷俊広 子ども未来部長

そういったことから、6時半という経過であります。

人員確保についての話でありますが、今現在……

梶川 みさお

9月から試行するから時間6時半で了解してくれ言われて、試行するからいうことで6時半で了解しましたって聞いてるんですよ。だから、今6時半決まってるのは試行前提なんですよ。そのことをどう考えますかいうて聞いてんねんから、それ以外のことは答えんでもよろしい。

新谷俊広 子ども未来部長

試行を含めて今話をさせてもらって、基本的には20年の4月からどうするのかということを話をさせてもらっていると思います。ただ、今発言されておりますように、試行をするのに具体的には6時半ということで議論をしておるということであります。

梶川 みさお

ほんなら6時半を試行でするという認識でよろしいですね。今そういうふうに答えてましたね。

新谷俊広 子ども未来部長

先ほど市長が答弁いたしましたように、当初は4カ所の育成会で1カ月の試行をすると。その前提の中で協議を集中的に話をさせていただきました。その中で議論としては、今おっしゃっておるような話し合いをしたことであります。ただ、その試行については期間等の問題、実現できませんでしたけども、我々としてはその延長線上で本格実施についても御理解をいただけるように協議をしていきたいというふうに思っております。

梶川 みさお

労使でね、窓口で協議して決めたことは、試行を6時半からやるということだけですから、本格実施は了解してないということですから、その労使協議を尊重してもらわないと、もう時間があんまりないんでこの件は終わっておきますけどね。6時半を試行で了解したんですよ。だから、本格実施、来年4月からやるということは了解、組合としてはしてないですから、その件は十分認識しといてください。

また、これも新谷部長のところですけど、山本南保育所のことですが、この間の9月11日の会議を、その前に8月の会議でも、新谷部長と保護者との間の考え方の違いとかね、2回目は久後室長と保護者の話の全然かけ離れたこと。

先ほど何かあひる福祉会、あひる保育所は手を挙げて、要綱には来年、平成20年4月から実施するという要綱に手を挙げたから、要は法人が努力せないかんという答弁でしたけど、私が聞いた限りでは、さっき言いましたように、プレゼンテーションとか申請書に、本当は再来年の4月からええんですけど、だから市が8人出してくれ言われても、うち3人しか出されへんとか具体的に数字も挙げられて、それで出してるのに、あひる福祉会に決めた段階で、この人数についても「おたくが言うてるのは無理やから、市が言うてる人数で了解できますか」って、それが「了解しました」いうて決めたんやったらええですけど、そのことを抜きに、あひる福祉会側は、市がうちに決めたいうことは、人数についても法人が言うてる人数を市が了解したと思てますやん。それを今になって、採用試験の結果を待たなわからへんというと、何か法人側に全部任せきりになってしまってますけど、それを聞いてる山本南の保護者が、市と法人がこんなに話が、格差が乖離していることについては、やっぱり親としてはもう来年4月の民営化は無理やって思って延ばしてください言うてますよ。

私が言うてるのは、9月議会はまだ話ついてないねんから、今回はちょっと延ばして12月以降にしたらどないですかて言うてますけど、何でできないんですか。

新谷俊広 子ども未来部長

市の方では、法人と別途のチャンネルでも話をしております。当然、その中できょう答弁させていただいておりますように、4月1日の移管に向けての体制を整えるということで、採用試験の具体的な内容、もう決められて実施を決定されております。そうしたことから、法人も市も20年4月の実施に向けて取り組んでいきたいということであります。

梶川 みさお

大前提が、去年の、平成17年か、請願があって、民営化については、保護者の理解を十分得られないとやったらあきませんよいうて、全会一致で採択されて、それを市が了解いうか、それをやりますいうて約束してるわけでしょう。今、山本南保育所の保護者は、これでうまいことスムーズな引き継ぎができへんて思てるわけですよ。だから、今回議会に出されて、私たちが、議会が廃止の議案を通してしまって、まだ保護者が了解してない段階で通してしまうことはできないですやん。だから9月、今回廃止提案出されたって、議員としてはそれ判断できないですよ。保護者がまだ理解してないし、法人との話ついてないのにね。保護者が理解して、法人と宝塚市が協定書を結んで保護者の了解もらいました、それで法人とも協定書を結びました、だから廃止の提案をしましたというのが手順と違いますのん。そのあたりどないですか。

新谷俊広 子ども未来部長

今までの長い民営化の取り組みの中で、梶川議員が先般おいでになったその連絡会での協議の内容、その中で十分理解が得られてないのかということでありますが、我々としましては法人の選定にかかるということでの3月時点、市長も出席をしてその時点でスタートを切って、20年の4月ということで保護者協議もしてまいりました。その中で、保護者の皆さんとの間の中で、ぎりぎりの話し合いはしておるというふうには思いますが、基本的に20年4月に問題のないように双方が努力していこうというところでは一致をしておる部分が多いと思っています。

そういったことから心配ができるだけないように対応して、先ほど来答弁させていただいておるような中身というものも十分説明をして、10月からきちっとその法人の園長主任予定者等に引き継ぎ業務に着手していただいて、4月の移管に向けての取り組みをしてまいりたいというふうに考えております。

梶川 みさお

全然よくわかりませんね、言うてはることがね。とりあえず私の立場としては、保護者が納得していない段階で廃止の提案があってもこれは賛成できませんので、それだけ言うておきます。

次、全国学力テストについてですけど、先ほど教育長の答弁の中に、小学校の6年生だけ名前書いたことで、これ正確とか、何か正確な情報とか言うてはりますけど、何で中学校の3年生は名前書かなかったのに、ほんならそれは正確な集約できへんのか。何で小学校の6年生だけ名前書いたのか、それを実施したのか、ちょっと教えてください。

岩井宏 教育長

ちょっと詳細については、担当部長の方からお答えさせます。

小谷一良 学校教育部長

氏名記入の問題につきましては、国・県から指導がありました。その指導の要領に従って対応したというふうにしております。

以上です。

梶川 みさお

だから、国の指導が何で小学校だけが名前書け言うたんかは、疑問は持たなかったんですか。

小学校の場合でも名前書かなかったという実態もあったと聞いてるんですけどね。宝塚市違いますよ、よその市でね。そのあたりは考えなかったんですか。

小谷一良 学校教育部長

実施要領の説明に基づいてやるということが前提になりましたので、それだけの部分で伺っております。

梶川 みさお

次に、県の高校の検討委員会ですね、これは兵庫県が行っているということですけど、このメンバーですけどね、校長とか何か教頭とか言うてましたけど、保護者の代表というのはどなたが入ってはるんですか。

梶川 みさお

実際は、だからPTAのね、もう子育て終わった─私、実はあんまり知らんのですけどね、子育て終わって、PTAの会長さんて結構年齢高い人が多いん違いますのん。実際に中学生の子どもを持つ親ですか。

小谷一良 学校教育部長

連合PTAに加盟していらっしゃる方は、現在の保護者であります。

梶川 みさお

わかりました。

ほんで、県がやってるから、委員さんが率直な意見が言えないから公開にできないということですけど、先ほどの保育所の民営化の選定委員会も、あれも委員会ですけどね、選定する具体的な点数の評価とか検討するときは非公開ですけど、もともとの議論の方向性とか、事業の説明に至るところは公開にしてるんですよ。だから、部分的に非公開。だから、後でパブリックコメントとか説明会する言われても、保育所の民営化のときでもそうですけど、方針決まってからパブリックコメントして、市民の意見はほとんどが反対やったのに、パブリックコメント聞いたけど、もう方針決まったからこれやというやり方されたら、要するに総合選抜制度が置いといてくれという意見が多かった場合でも、変更できるような状況で説明会なりパブリックコメントしないとね。だから委員会でも公表して、聞きたい人は聞いてもうて、ほんまに聞いてもうたら困るところだけは非公開にしたらよろしいやん、それ説明してね。何で公開できないんですか。

小谷一良 学校教育部長

議員も御案内だと思いますが、高校入試というのは結局は進路の問題で、どういうふうに自分が生きていくかという話になります。私もその検討委員会の一メンバーですけども、実際私の娘の話なんかも出していって、うまくいかなかった状況等について説明し、こういうところに問題があるんではないでしょうかとかいう話もしました。

先ほど教育長も答弁しましたように、実際この市内にあります高校の4校の生徒それぞれ2名ずつ8名に来ていただいて、どういうふうな進路でしたかという話も丁寧に受けていく、そういう状況をつくろうと思った場合には、やはり一定の制限を加えていく。

ただし、議員御案内のように、皆さんいろんな合意形成を図っていかなければいけませんので、その中のものについては、一定限ホームページ等で公開していく。あるいは今、土日も含めて各小・中学校の保護者にずっと説明し、意見を聞いていくという状況がありますので、議員が御心配のように一定限決めてから、それからパブリックコメントをするとかというふうな方向性ではありません。

梶川 みさお

これは、最終的にはいつごろに、県に宝塚市の考え方を報告する、何か期限があるんですか。

小谷一良 学校教育部長

県の方からは1月か2月ごろというふうなことは求められておりますけども、その1月、2月に出せるかどうかという状況も含めて、今、状況把握に努めているというふうに思っております。

梶川 みさお

すいません、時間があんまりないので。

次、宝塚小学校の給食室の盗撮の件ですけど、先ほどの教育長の答弁で、毎日放送側は誠意を持って回答してるというふうに言われましたけど、私が見たかぎりでは、もうあんまり要らんこと言わんと、うちが言うとることを真剣に考えんかいというような回答に、私は見たんですけどね。

それともう1つは、現場の職員については、ケアを十分やってるというふうに言われてますけど、現場の職員はそのように受け取ってないんですよ。具体的なケアは、何がケアされたかわからないというように言ってますけど、その2点についてお願いします。

徳田逸男 管理部長

毎日放送の件でございますが、教育の現場である学校内で無断で撮影したことにつきましては、先ほど教育長が申し上げましたように、毎日放送側も本市の指摘に対しては、真摯に受けとめるということにしております。さらに、教育現場である学校取材に当たりましては、弊社報道局としても、今後これまで以上に十分に注意を払っていきたいと考えておりますということでございました。

このようなことから、本市教育委員会といたしましては、今後引き続き申し入れ等を行う予定はいたしておらないところでございます。

それと、現場の職員のケアでございます。現場におきましては、校長初め教頭が御本人あるいは職場の仲間に積極的に声かけをして状況確認をするということ。それとあわせて、必要であれば家族にも連絡をとりながら、本人の体調の回復を第一に考えて対応しておるという報告を受けておりますし、私自身も月1回、当該職員とはお出会いする機会がございますので、休暇の状況等についても十分我々把握いたしておりますので、必要に応じてフォローしていきたいというふうに考えておるところでございます。

梶川 みさお

もうちょっと十分なケアをお願いします。

最後に、偽装請負のことですけど、朝日航洋の件、もう時間がないので1件だけですけど、これを12日で切ったというか終わりにしたというのは、私が一番それをしたらいかんという、ヒアリングで言いました。偽装請負とか不適切な雇用契約であったということを認めたら。兵庫労働局が言うてるのは、プロビスささやまに言うてるのは、そこで働いている労働者の雇用安定を前提として、契約の切りかえをしなさいと言うてるんですが、雇用安定を前提としてというやつが抜けてます。一番やったらいかんことをね。そこで働いている宝塚市役所の固定資産税課に来て、9月3日に働いた人が12日で終わりですやん。そんなことしたらあかんよ言うてるのに、何でそんなことしたんですか。

横田宗親 行財政改革担当部長

ちょっと、これ経緯がございまして、必ずしも派遣を認めた上でやめさせたのではなくて、当初契約している中で、今回の新たな業務の追加になりますので、契約の変更が必要であろうという判断をいたしまして、もって適正な手続を得る必要があろうというところでもって、急ではあったんですが、やめさせたという経緯がございます。

私も、必ずしも派遣に該当するということでやめさせたということはございませんので、その点御理解いただけたらと思います。