議会リポート

2007年11月21日

梶川 みさお

それでは、社会民主党市会議員団を代表して、平成18年度決算のうち、議案第106号平成18年度宝塚市一般会計歳入歳出決算認定について、反対の立場で討論を行います。

まず第1に、固定資産税評価等管理システム移動修正等業務委託2,675万円余と、総合窓口化推進事業、データ入力等業務委託3,499万円余についてでありますが、この両委託とも受託企業から社員を市に派遣し、市の職員と一緒に仕事をしていること、また、市の機械設備を総務契約もなく無償で使用していることなど、これは実態として請負契約というものではなくて派遣であると考えます。よって、労働者の雇用の安定を前提に派遣契約に変更するか、その社員を市の直接雇用にしなくてはならず、偽装請負の疑いが大変大きいため、この両委託料は認められません。

第2に宝塚音楽学校旧校舎等利活用事業についてでありますが、社民党はこの事業について、予算認定の段階から反対をしてまいりました。今の宝塚市の財政状況を考えても、総額15億8千万円余りの支出が余りにも多額過ぎます。また、周辺が高層マンションや産院に囲まれ、文化の創造の館としては環境も全くよくありません。とても年間25万人が訪れるとは考えられません。さらに年間指定管理料が4,800万円という超破格であり、宝塚温泉の二の舞になることは予想されます。よって、今回の委託料については認められません。

最後に、クリーンセンターのプラスチックのストックヤード9,900万円余についてでありますが、この施設については、プラスチックの固形燃料化につながる関連施設であり、RPF化事業に莫大な費用がかかっています。市民が努力して分別している実態と環境問題、それから市の財政状況、入札における不透明な問題等考えたとき、もう一度根本からプラスチックの処理について考え直すべきではないかと考えております。よって、この委託料は認められません。

以上で反対討論を終わります。