議会リポート

2008年9月29日

梶川 みさお

社民党議員団を代表して、議案第109号について反対討論を行います。

過去の議会において市長は国にお願いして、部長に来ていただく、それには財布もついてくる、このような発言を何度もされてきました。

このような考え方は宝塚市が目指そうとしている地方自治の充実とは全く相反するものです。これまで本会議や委員会でも多くの議員が地方分権主義を尊重する立場から、市長の中央集権賛美の姿勢に対し、問題点を指摘してきたことは市長もお忘れではないと思います。にもかかわらず、このたびの教育長任期満了による人事案は多くの議員の指摘を無視した独善的な行為と言わざるを得ません。しかも、将来宝塚のまちづくりの担い手となる子どもたちへの教育や、宝塚への愛着は一朝一夕では築けるものではありません。

まして、官僚候補の天下り先として、宝塚の子どもたちの育ちが政治的に利用されるこのような人事案件については、私たちは絶対に許すことはできません。どのようなことがあっても、宝塚の子は宝塚で育てるという教育に対するビジョンを市長は持つべきであり、そのことが伝わってこない限り、このような文科省からの天下り人事を私たち社民党議員団は認めることはできません。

以上で議案第109号の反対を表明して、討論といたします。