議会リポート
2010年6月4日
梶川 みさお
請願第57号高校無償化を朝鮮高級学校に適用することを求める意見書の提出を求める請願について、紹介議員として趣旨説明を行います。
- 提出年月日
- 平成22年5月27日
- 請願者
- 宝塚市○○○、兵庫県教職員組合宝塚支部○○○さん
- 宝塚市○○○、日本基督教団○○○教会○○○さん
- 宝塚市○○○、自治労宝塚市職員労働組合○○○さん
- 宝塚市○○○、朝鮮問題を考える○○○さん
- 宝塚市○○○、本妙寺内宝塚市仏教○○○さん
- 宝塚市○○○、くらんど人権文化センター内○○○さん
- 宝塚市○○○、西光院内朝鮮学校○○○さん
以上6団体であります。
請願の趣旨、いわゆる高校無償化法案が3月31日に成立しました。しかし、文科省は朝鮮学校に通う高校生については、無償化の対象にするかどうかの可否を有識者や専門家から成る第三者委員会の審査にゆだね、その決定を夏まで先送りしました。
朝鮮学校は学校教育法上の1条項でないところから、国からの助成金はありません。自治体の助成金は日本の学校に比べると驚くほど少ないため、家庭の負担が大変重く、学校は多くの寄附金に頼らざるを得ず、その寄附金も税制上の損金扱いされません。納税の義務を果たしているにもかかわらず、このような差別を受けていることに対して国連や日弁連からたびたび改善勧告が出されています。
鳩山首相は先日の施政方針演説で、だれもが差別や偏見とは無縁に人権が守られる基礎的な教育を受けられる、そんな暮らしを国際社会の責任として、すべての子供たちに保障していかなければなりませんと述べています。外国籍の子も含めて学ぶ権利を保障することは、鳩山政権が目指す教育政策の基本です。今日、国立大学や多くの私立大学は朝鮮高級学校を卒業した生徒の受験を認めています。このような状況で、朝鮮高級学校を無償化の対象から除外することは、日本が批准している国際人権規約や子どもの権利条約に反します。
私たちは一日も早く朝鮮高級学校が高校無償化の対象となることを願い、以下のとおり請願いたします。
請願項目、高校無償化を朝鮮高級学校に適用することを求める意見書を政府に提出してください。
以上、しかるべき委員会に付託の上、全会一致で採択されますようお願い申し上げて趣旨説明とします。