議会リポート

2003年12月4日

大島 淡紅子

社民党・福祉連合の大島です。よろしくお願いします。

まず最初に、ちょっと言いたいことがあるので言わせてください。

イラク復興の志半ば凶弾に倒れた無念の奥、井上お2人の外交官に心より哀悼の意を表します。

暴力に暴力をもっては暴力をなくすことができないことを学んだ20世紀の教訓が全く生かされず、ベトナム戦争のような泥沼に片足を踏み入れた現在、心ある多くの世界市民の良心の声こそが、もう片方の足を固い大地につけ、抜け出す唯一の力ではないでしょうか。一刻も早く我が国の首脳陣がそれに気づかれることを切望いたします。

では、一般質問に入らせていただきます。

まず、

  1. 宝塚市内における自衛隊の行進訓練について

質問させていただきます。

今年の5月末、市民の方から連絡をいただき、自宅前を自衛隊が行進訓練するということだったので、早速調べてみました。6月2日の深夜から3日の朝にかけて220名の隊員、車両が川西の久代の訓練場から山本を抜け、また満願寺から再び川西の方に入り、それから猪名川町を経て西谷へ、その後中山寺奥の院から中山に下り、山本を通って、翌朝9時ごろまた久代に戻ってきました。私も実際見てきたんですけれども、隊員はこのような迷彩服を着て、このゴーグルはつけていませんけれども、実弾は入っていないという武器を持って行進訓練をしていました。武器というのは小銃や機関銃、それからロケットランチャーという、ランボーが持っているような肩にかつぐような武器なんですけれども、それを持っておりました。約1時間をかけて玄関前を通り過ぎていったわけです。朝は子どもたちの登校時間にまでずれ込んでしまったので、子どもたちも見ていると思います。実際に見た主婦の友人は、スーパー前で出合って、何事があったのかと思っていたそうです。

そこで、お伺いします。登校時間と重なったことによって子どもたちが出会っているはずです。子どもたちへの影響をどのようにお考えでしょうか。

また、9月の定例会で核兵器廃絶平和推進基本条例、これを制定されたんですけれども、この中には「非核平和都市宣言に基づき、市民と市が共同して平和で安全なまちづくりを進めるための基本的な原則を定め、もって市民の平和で安全な生活の維持向上に資することを目的とする」とあります。市の方は、迷惑がかからないように静かに行進してくださいと伝えましたとおっしゃっておりましたけれども、通らないでほしいという申し入れはしないのでしょうか、お答えください。

次に、

  1. 児童福祉施設入所児等助成事業見直しについて

ですが、福祉教育の思い切った福祉事業の第1次見直し案の中で、児童福祉施設入所児等助成事業が平成18年度には廃止の方向ということで示されています。対象者は、障害をお持ちの児童が大体8割以上なんですけれども、2割弱は何らかの理由で保護者と離れて生活をする乳児院、児童養護施設、それから児童自立支援施設に暮らす子どもたちです。現在、児童福祉法によって費用が徴収されていますが、半額を市が独自に補助しています。特に、児童養護施設というのは、戦後の厳しい財政難にもかかわらず、現在以上に子どもの犯罪が多い中、子どもに未来を託し始まった事業です。現在では核家族化、地域とのつながりが薄れ、増加する虐待、また親の入院中のショートステイ、DV家族の一時保護など、市民のニーズもさらに増加していくと考えられます。このような経緯を踏まえ、今回あえて助成金削減、廃止の対象になっているのは少数派・社会的弱者切り捨てではありませんか、お答えください。

そして、

  1. ブランドしての『宝塚』を考える

旅行など遠隔地に行ったときに、兵庫県から来ましたと言っても余りぴんとこられませんが、宝塚から来ましたと言うと、「ほう」と言われたような経験は皆さんお持ちだと思います。行ったことがなくても、宝塚というイメージができ上がっている。例えば、好みは別としまして、シャネルというブランドがあるんですけれども、服とか香水とかバッグとかに限らず、ぱちもんのメモ帳とかお弁当箱に至っても、それなりになんとなくハイソでおしゃれに見えてしまうから不思議です。企業が多額の経費をかけてつくり上げるブランドが、もう宝塚には既にでき上がっている。これを利用しない手はありません。これまでは、このブランドがあるがために市としての企業努力を怠っていたと思います。

都市景観条例の中にも「宝塚らしい」という文字があるんですけれども、具体的にはどういうことか。ファミリーランド、NTNなど撤退が続く中、いま一度市民の共通認識としての宝塚のイメージをまとめ、ブランドとして宝塚を具体的に確認する。そのイメージに基づいて街並みを形成していく。街並みというのは、一度でき上がると早々変えられるもんではありません。建築の申請に来られる業者や市民にこのイメージを説明し、それに沿ったものになるようにお願いをしていく。また、店舗や企業を誘致する際にも、やはりこのイメージを大切にしていただけるようお願いしてはいかがでしょう。宝塚ブランドの都市環境をつくり上げていくわけです。

  1. 学校敷地内駐車について

です。

現在、宝塚市内の学校では、教職員の方の実に68%の方がマイカー通勤をしていらっしゃいます。そのほとんどの方が敷地内駐車をしていらっしゃるということです。しかし、5月に長尾南小学校の職員の車に児童が飛び出して接触するという事故が起きました。幸い軽症でしたけれども、過去には市内でも死亡事故が起きたということも聞いています。また、児童の急増する小学校では、仮設校舎が建てられるなど運動場が狭まってきています。

そこで、安全面と運動場の有効利用の両面からお尋ねします。学校の教職員の方の敷地内駐車を廃止することはできないでしょうか。

以上、1回目の質問です。2回目の質問はいたします。

渡部完 市長

大島議員の質問にお答えをしてまいりたいと思います。

まず、宝塚市内における自衛隊の行進訓練についてでありますが、当該訓練は、本年6月2日午後8時から翌3日午前7時までの予定で、自衛隊員約220名が空砲ではありますが小銃を携行し、迷彩服を着用して久代訓練場を起点に、阪急山本駅から満願寺を経て川西市域湯山台、清和台を通過し、猪名川町域のつつじケ丘から本市切畑、鳥ケ脇、十万辻、中山寺奥の院、阪急中山駅、JR中山寺駅を行進し、久代訓練場まで戻る約30キロメートルを行進する訓練でありました。

当該訓練につきましては、事前に陸上自衛隊伊丹駐屯地第36普通科連隊及び連隊本部から市に情報提供があり、行進ルートに近接する自治会へ通知したところであります。訓練の目的については、防衛に関する訓練と考えられます。

子どもたちへの影響をどのように考えるかについてでありますが、近年の国際的安全保障環境は、大量破壊兵器の拡散やテロによる脅威の顕在化等、非常に不安定なものであります。このような世界情勢下において国の役割、責務は、国民の安全・安心を確保するとともに、国際的安全保障環境の一層の安定化のため、将来を展望した防衛力の整備に努めるものであり、自衛隊が日々の訓練に取り組んでいる姿に市民や子どもたちが接することは何ら問題視することではなく、むしろ市民への防衛に対する意識づけに寄与するものであります。

次に、高らかに平和をうたう宝塚市として、現状のまま何も行動をとらないのかということについてでありますが、このような訓練と平和は相反するものではないと考えております。

次に、児童福祉施設入所児等助成事業見直しについてでありますが、この事業は、県の「児童福祉法に基づく費用の徴収等に関する規則」により、それぞれの御家庭の所得区分に応じて御負担をいただいている徴収金に対し、その半額を市の単独施策として助成しているものであります。これは既に所得により負担額が設定されているものに対し、さらに上乗せで助成を行っているものであり、今回見直し対象としたものであります。ただ、一挙に廃止するのではなく、段階的に実施しようと考えております。

今後とも、すべての事業について廃止、縮小等の見直しを行い、財政再建に取り組んでまいりたいと考えておりますので、御理解、御協力を賜りますようお願いいたします。

次に、ブランドとしての「宝塚」を考えるについてでありますが、本市には豊かな自然環境と宝塚歌劇を核とする観光、芸術のまちとして全国的にも知名度が高く、それが宝塚のブランドをつくり上げた一因であると考えます。

宝塚というまちに市民あるいは市外の人がどのようなイメージを持っているのかということを把握することは、将来都市像を描く上で重要な要因であるため、第4次総合計画を策定して過程でさまざまな意見を収集いたしました。平成10年には宝塚市への転入者アンケート調査を実施し、さらに市内7ブロックごとに開催しました「まちづくりフォーラム」におけるさまざまな御意見や、市民あるいは市外の方々の都市イメージの把握に努めてまいりました。

その結果、本市には「おしゃれ」、「華やか」、「きれい」等といった都市イメージがあることが明らかになりました。その反面、実際の都市環境はイメージのよさとは必ずしも一致していないという意見もありました。これは時代の変遷の中で宝塚のまちの姿が移り変わり、人々の宝塚のイメージとのギャップが生まれてきたものと考えられます。

そこで、これからは市民の都市イメージを把握するということだけでなく、市民がどのようなイメージを大切にしていきたいのかという視点も重要であり、これを市全体で共有していくような取り組みが必要であると考えております。

また、実際のまちづくりを行うに当たっては、市民が共有する都市イメージを大切にしながら進めていくことにより、まちの魅力を高め、住み続けたい、訪れてみたいまちに導いていかなければならないと考えております。例えば、主要産業の転出跡地の問題、あるいは宝塚にふさわしい街並みに導いていくための誘導を現行の都市計画制度を初めさまざまな手段を活用しながら進めていく必要があると考えております。

また、現在、活力ある宝塚創造会議や都市再生モデル調査で、産業の活性化や宝塚のイメージについて御議論いただいているところであります。

教育に関する御質問につきましては、教育長から答弁をいたさせます。

衣川和夫 教育長

大島議員の教育に関する御質問にお答えいたします。

まず、学校敷地内駐車における安全性の問題についてでありますが、教職員の交通事故の防止及び公共交通機関を利用した通勤方法等について、機会あるごとに指導しておりますが、本年5月7日、市内全学校園に「教職員の交通事故未然防止に関する通知」を行い、その中で学校敷地内における安全対策及び安全確保に係る再点検及び指導を行ったところでございます。

その具体的な内容につきましては、公共交通機関を利用した通勤方法のより一層の喚起ととともに、子どもの安全を最優先した車の経路及び駐車場の確保並びに最徐行運転の励行、さらには子どもの登下校時間帯を避ける余裕を持った通勤時間の確保等に関するものであります。

それらを受け、各学校園では教職員の立ち番の実施や白線表示や立て看板及びプランターなどを活用した通路の確保など、学校敷地内における子どもの安全確保及び安全対策に取り組んできたところでございます。また、来客用駐車スペースについても、子どもの安全に配慮するなど、各校の実態に応じて対応しております。

学校敷地内における子どもの安全確保の問題は、事件、事故のいかんを問わず、最も重要な取り組むべき課題の1つであると認識しており、今後とも子どもたちが安全で安心して生活できる学校園づくりを推進してまいりたいと考えております。

次に、学校敷地内駐車に係る用地の有効利用についてでありますが、本年5月7日付の通知後、校地内の駐車場のあり方及び園児、児童生徒の安全確保に係る調査の中で、各学校園における子どもたちの活動に支障を来さない駐車スペースの再点検を実施いたしました。その中で、駐車スペースが十分でないと報告のあった学校に対しましては、民間の駐車場を確保したり、公共交通機関を利用した通勤方法への変更等を検討する指導を行ってきたところであります。

また、6月24日、定例の校園長会において、教職員の校地内駐車のことが市議会でも指摘を受け、今後の対応等について協議していくことを伝え、さらに8月28日、臨時校長会を開催し、来客用駐車スペースを確保するよう指導いたしました。しかしながら、十分な成果が認められないため、11月26日に校園長役員会を開催し、教職員の校地内駐車の自粛について具体的な取り組みを進めるよう重ねて協議を行ったところであります。

なお、今日までの学校敷地内駐車の実態については、その成果は不十分であると認識しておりますので、施設の管理運営者である各学校長、園長が学校園の立地、校地の状況、通勤の実態等を総合的に勘案し、教職員の敷地内駐車について、より適切に決定、運用するよう指導してまいります。

以上でございます。

大島 淡紅子

では、2回目の質問を行います。

これは教育長の方にお尋ねしたいと思っています。以前から市内を通過する訓練というのはありました。でも、以前と違うのは、1つにはイラク復興支援特措法が成立した後で、大手を振って海外の内戦の地に行けるということ。それは内戦というのは戦闘行為とはみなされないからです。2つ目は、以前は10名以内の行進だったんですけれども、今回は近年にない大規模なものだったということ。この2つが特筆すべきことです。

私、独自にアンケート方式で市民の方の御意見を伺ったんですけれども、ここに幾つかあるんですが、この中にもあるように、このような光景を何回も目にしていけば、不安もなくなり、当然のことのように思えてくると思います。世界に誇る平和憲法第9条に少し手を加えても、何も変わらないのではないかと考えるかもしれません。子どもは特に五感に働きかけるところが大きく、映画とかテレビゲーム、それから戦争ごっこ用の人形などでなく、実物大の人間が、ましてや本当の武器をかついで歩いている姿を見て、やっぱりカッコいいというふうに思うと思います。先日の体罰問題のときでも教育長がおっしゃっておりましたけれども、力で力を押さえつけることはいけないということを大人みずからが子どもに示すべきであると思います。

自衛官の方も、先ほどもおっしゃっておりましたけれども、もちろん職業の1つであり、お父様が自衛官の子どもさんもいらっしゃると思います。でも、専守防衛ということを逸脱している限り、やはり他国への力の押しつけにすぎません。やはり宝塚市として何らかの抗議行動はとられないのでしょうか。

2つ目の質問です。

先日、市が誘致した地域小規模児童養護施設の光の家に伺って、施設長の御家族の熱い思いをお聞きしました。子どもにとっての温かい家にこだわるだけでなく、親にとって24時間子育て相談とか、それからお菓子づくりを通じて地域のお母さんとのかかわりの中で、子どもがそばにいない午前中とか、それから夜中、お話を聞く、諭すということでなくて、しんどさを認めるという視点で支援していらっしゃいます。「ここが私の家、すごいやろと、子どもたちが隠すのではなく堂々と胸を張って言えることが人生に大きな影響を与える」とおっしゃっていたのが印象的でした。

また、全国的な研究会でも、自治体が建設費の84%、また運営費の40%を助成するというこの取り組みは、本当に注目され、うらやましがられているとのこと。今回の見直しには上がっていませんでしたが、今後その削減を考えていらっしゃるのでしょうか。運営費の削減のことです。先進事例としてのこの取り組みだけに、全国への影響が懸念されます。

それと、3つ目のブランドのことなんですが、私は山本地域に住んでいるんですけれども、1000年の歴史を持つこの地の伝統産業植木、かつては三大植木どころと言われた山本の再生を願う女性たち、「宝塚チェリー会」というのがあるんですけれども、この宝塚チェリー会は新人層と、それから旧人層が協力して環境浄化木、宝塚チェリーという、これ市長も以前見ていただいたと思うんですが。この宝塚チェリーを全国発信しています。イベントの企画、啓発、それから苗の育成、それをまた寄付し、それから販売をする、これも宝塚の活性をかけて、またお金はかけずに手をかけて頑張っていらっしゃる、このような活動を協働のまちづくりを唱える行政として見習って、また強力にバックアップしていくべきだと思います。

近隣市でも池田市などでは、新聞で見たんですけれども、「池田市グルメ活性委員会」というのがこんなグルメ観光巡回バスというのを出して、この派手なバスなんですけれども、これを週末の夕方、巡回バスを出していらっしゃいます。また、尼崎では、メイドイン尼崎事業、これは商業、工業、農業をつなぐこと、それから運河のクルージングなど、尼崎のマイナスイメージを払拭するそんな努力をしていらっしゃいます。

19世紀の末、山本では、お花の牡丹なんですけれども、これを今で言う通販をもう既に始めておられ、そしてパリの万国博にも出展していたと聞いています。ブランドとしての宝塚をうまく活用したわけです。逆に、環境審議会で市民各界の代表の方々のお声をお聞きしたんですけれども、一律に宝塚にパチンコ店は要らないとおっしゃっておりました。これはブランド宝塚をちょっとうまく活用できなかった結果だと思います。本当に真に市民の考える宝塚のイメージというのをまとめ、市民と一体になって活性化を実現されるようお願いいたします。

先ほど宝くじのこともおっしゃっていましたけれども、宝くじも宝塚というブランドで、何かよく当たりそうというのが考えられるかもしれませんので、ぜひとも早くイメージをまとめて一考していただけたらと思っています。

それから、4番目の敷地内駐車のことです。

これ長尾南小学校のPTAが出したアンケートがあるんですが、ここに子どもさんのアンケートがあります。「学校の中で一番好きな場所はどこですか」というアンケートなんですけれども、4、5、6年生対象のアンケートで、大体半数の方が「教室」ということで、同数の方は「裏庭を含めた校庭」というふうになっています。ただ、これは5年生が年齢が下がるごとに逆転していって、運動場で思いっきり遊びたいという願いが強くなっていきます。児童生徒1人当たりの運動場面積は、養護学校で149平米、そして一番狭い長尾南小学校で何と7平米という、このように大きく差があるんですけれども、児童が急増している学校ほど狭くなっているのが実情で、思いっきり外で遊ぶことができるのかということはちょっと疑問だと思います。

また、5月の事故のように、登下校の車の出入りが一番危ないと思われますけれども、学校にいる間も子どもに駐車スペースの方には行かないようにという、禁止するのも狭い学校では本当に酷な話だと思います。

そこで、敷地外駐車を促進するために、こちらの本庁にいらっしゃる職員の方との格差があると思うんですが、その2つの条件を改善することができないでしょうか。まず1つは、ミニバイクや自転車があるというところもあるそうですけれども、学校の中に公用車がないということ。それからもう1つは、通勤手当に駐車場代を含んでいないということです。ちなみに、市の職員の方は最高で1万2,500円まで駐車場代の補助ということで出ています。

あと、近隣市なんですが、川西市では敷地内駐車をしていらっしゃるんですけれども、できるだけ遠慮してもらうというふうにおっしゃっていました。ただ、今まで敷地内での事故はないということです。公用車もないんですけれども、タクシー予算というのをとってらして、各校大体2万円弱、タクシー予算があるということです。市職員の方の駐車場代というのも川西では出ていません。公平にするという意味で、教職員の方はプロジェクトをつくって、今後有料化ということも検討していくというふうにおっしゃっていました。

それから、伊丹市では、お聞きしたんですが、もうはっきりと、目的外使用なので原則は禁止ですというふうにおっしゃっていました。現在、管理職あてに周知と実態調査を行うよう指示しているというふうにきっぱりとおっしゃっておりました。

大阪府箕面市では、2年前にクラブ活動中の生徒と先生の車の接触事故があったので、それ以降特に敷地内駐車は不可という方向で、いつするかという時期を検討中ということで意見をお伺いいたしました。

先ほど申し上げました2つの格差、条件というのをこれ改善できないでしょうか。これについてちょっとお答えいただけたらと思っています。

3回目の質問を行います。

上田敏和 助役

大島議員の第2次質問にお答えいたします。

私の方から、御殿山光の家の運営助成も事務事業見直しの対象になるのかということでございますけれども、御存じのとおり、地域小規模児童養護施設御殿山光の家につきましては、市内に児童の入所施設がなく、児童虐待の防止に対応するためにも必要であることから、平成13年5月誘致・整備を決定し、平成14年11月に開設いたしたところでございます。定員6名の入所施設のほかに、市独自施策としての24時間対応の子育て電話相談、子育て支援ショートステイ、一時保護、地域子育て広場等の機能を付加した施設でございます。

独自施策を推進するため、地域小規模児童養護施設運営事業として人件費相当額の助成を行っておりますが、今回の平成16年度予算編成に向けての事務事業見直し第1次対象案には入ってございません。

以上でございます。

今里善直 管理部長

私の方からは、学校敷地内駐車に関しまして本庁との格差ということでございますけれども、この時期、公用車を新たに配置したり、あるいは手当とか駐車場代での補助というのは非常に難しい状況だと考えております。

ただ、学校敷地内での安全性あるいは有効利用の面から、通常公共施設を建設する場合、例えば市役所とか公民館等でも来庁者用の駐車スペースとか、あるいは公用車用の駐車スペース、そういうことについて配慮した設計になってるんですけれども、学校の場合はそういう面の配慮が非常に難しい、というよりも配慮が不足していたという状況があります。そこで、再点検の上、まず無理のない駐車スペース、そういうことについて再検討、点検してみたいと考えております。

以上です。

伊達達治 学校教育部長

私の方からは、自衛隊の行進訓練についてお答えいたします。

児童生徒の登校時の時間と重なりますと、通学の支障も少なからずあると考えます。また、220名という大人数の行進訓練でございますので、小学校低学年あたりは少しびっくりするかもわかりません。したがいまして、当初の予定は午前7時までと聞いておりますので、予定時間での実施をお願いしたいというふうに考えております。

以上でございます。

大島 淡紅子

最後に、要望とちょっと質問をさせていただきたいと思っています。

1つ目の自衛隊のことなんですけれども、西日本では、きのうの新聞によりますと、6市の市議会が憲法9条の観点から、また日本人外交官殺害事件を受けて、自衛隊派遣反対もしくは見合わせを求める意見書を採択しています。

山本地区には自衛隊の官舎もあり、御家族の方々の心中はいかばかりかと思います。実際に不安でたまらないという声も私はお聞きしています。

終戦後、マッカーサーに憲法9条の条文を憲法の中に入れてくださいということを進言した時の首相は、後で攻められて殺人を犯すことと攻められて殺されることとどちらを選ぶかという究極の選択で、後者を選ぶことが大東亜戦争の教訓だというふうに言っています。たとえ生きて帰ったとしても、ベトナム戦争や湾岸戦争の帰還兵の多くがドラッグで身を滅ぼし持ち崩していったことからも、厳しい現実がうかがえます。子どもたちにはそんな選択をさせたくない、これが私母親として、それから未来を担う子どもたちを教育していく大人としての切なる願いです。

もう一回だけお聞きしたいんですけれども、最後に、今回総監部でこの時期に訓練をしたいというふうに言ってきた場合に、市としてはどのような対応をとられるんでしょうか、これを伺いたいと思います。

それから、2点目です。6月の議会で私も質問したんですけれども、中学校の混乱について、中学校の混乱に深くかかわっている子どもたちのうち何名かは家庭の経済状態が困難なところで育ってきた子どもたちです。虐待にしろ、必然性というのはないんですけれども、貧困とは深いかかわりがあることは過去多くの研究者の方たちが指摘するところです。

私の知るお子さんも、2年間自立支援施設、昔でいう教護院なんですが、こちらで生活をしていました。お母さんは離婚されていて、4人の男の子さん、そして御両親を見ていらして、本当に朝早くから夜遅くまでずっと働いていらっしゃいます。たとえ1,000円でも支出がふえるということは致命的であり、日々子育てに困憊していらっしゃる親へのいじめとしか思えません。どうかわずかな金額であれ助成金をはぎ取るようなことはしないでください。網目からこぼれた人たちや人育てのように、結果が数字であらわれない事業をするのが、企業ではなく行政マンの醍醐味ではないでしょうか。

また、今回教育長の答弁ということでお願いしたんですけれども、教育長の方からのお答えは難しいということでした。行政側の方からすれば、担当部局からということだと思いますが、子どもにかかわる現場からは、教育と福祉の分断ということが叫ばれ続けています。きのうの答弁でもありましたけれども、一刻も早く教育と福祉の連携を強く要望いたします。

それと、最後の敷地内駐車のことですが、各校、それから各人によって事情、それから納得のいく都合というのがあると思うんですけれども、私も一律に禁止をしてくださいとは言いません。ただ、まだまだ改善の余地があると思いますので、大事に至らぬ前に、また子どもが心配なく活動できるという観点からも、早急に対処していただきたいと思います。よろしくお願いします。

渡部完 市長

大島議員の3次の質問に対しまして私の方から見解を求められましたので、申し上げたいと思います。

今回、イラクへ自衛隊を出すか出さないかと言っておるそういう事柄と、自衛隊の日ごろ防衛に係る日常訓練というものの関連性は直接ないというふうに、そういう認識を持っております。