議会リポート

2005年3月22日

大島 淡紅子

議案第58号の反対討論、そして請願第51号の賛成討論を一括して行います。

6回にわたり開催されました学校改革審議会では、審議委員の多くが現在学校の抱えている問題を解決することが先決である、このままでは学校選択制や2学期制を導入することはできない旨の発言をされていました。これは市教育委員会が行った学校園保護者向け説明会の中で多くの保護者から出ていた意見でもあります。宝塚市内における中学校の混乱、これは宝塚に限った問題ではありませんが、混乱の中心となる学年が卒業して、当該校の問題解決がなされたかのように見えても、新たに別の中学校で問題が起こってきています。この問題については議論し、検討を重ね、中学校教育再生プロジェクト会議の提言を視野に入れた実践に早急に取り組まねばなりません。

しかし学校改革審議会の諮問事項は宝塚市公立学校の学校選択制、2学期制のあり方についての2点です。そこで審議会は本来の諮問事項に対する答申を出され、解散し、改めて中学校教育の再生という大きな課題に取り組む方向で進まなければ、わずか半年の延長では中途半端な結論を出すことで終わってしまいます。

市長は教育は100年の計と述べられました。心の底からそのとおりだと思います。だからこそ学校選択制、2学期制を検討する審議会は終結し、宝塚の教育の課題に対する市民のより広範な議論の場を求めます。

よって議案第58号には反対、請願第51号には賛成をいたします。