議会リポート

2007年3月26日

大島 淡紅子

議案第19号宝塚市子ども条例の制定について、社民党・福祉連合を代表いたしまして賛成討論をいたします。

このたび議案として提出された子ども条例は、その策定に当たり、宝塚市次世代育成支援行動計画推進地域協議会での検討を重ね、市民からもパブリックコメントを募集し、また、議会での質問も勘案され、子どもの役割を削除されるなど、2006年11月1日に公表された条例素案から大きく前進する内容となったことは、私たちも認識するところであります。

しかし、素案では附則であったとはいえ、第2章第4条として言及されていた人権の尊重が、新案では前文の中に組み込まれており、子どもの権利に関する条文がなくなりました。また、私たち大人は、目指すべき社会のあるべき姿として、声の届きにくい存在である子どもの声をしっかりと聞き、社会の一員として子どもを受け入れ、1人の人間としてともに生きる体制をつくっていかねばなりません。

そこで、子どもの権利、社会の一員としての子どもとの協働を盛り込んだ修正案を提出させていただきました。

しかし、子ども条例を市として制定することは市民の願いであり、他市に対しても大きな意義があると考え、条例そのものを否定するものではありません。

以上の理由で、私たちはこの議案に賛成いたします。

大島 淡紅子

議案第45号宝塚市副市長の選任につき同意を求めることについて、2点の理由から、社民党・福祉連合を代表して反対討論をいたします。

まず、人選について、予定者は元県参事であり、発言を取り消されたとはいえ、さきの総務常任委員会での市長発言、「菅総務大臣の方にお願いをしまして、財務担当部長を1人、市の方に派遣していただいて、教育長と同じように給料以上のお金を国から持って帰ってきてもらって、市のためにプラスになるように頑張っていただきたいと思っております」との内容から、天下りによる見返りを念頭に置いて、唐突に抜擢されたと私たちに憶測させるもので、到底納得できません。地方分権の流れを市長としてどう考えておられるのか。このような体質が繰り返されてきた経緯は、もう改めるべきと考えます。

また、このような体質は、庁内で頑張る職員の情熱を失わせることにつながり、市政運営において、よい結果をもたらすとは考えられません。

以上の理由から、本議案に反対いたします。