議会リポート
2009年12月4日
大島 淡紅子
皆さん、こんにちは。もうしばらくおつき合いください。社民党議員団の大島です。
いよいよ2009年最後の質問になりましたので、未来に希望が持てる質問をしたいと思います。
- 行政財産の有効活用について
市民活動に寄与するためにです。
市に、以前宝塚で芸術活動をする大学生たちが作品展示のために市民ホールを使いたいと問い合わせたんですが、結局無理だったというお話を聞きまして、当時の管財用地課に理由を尋ねました。現時点では、市の主催といずれかの部署が窓口であることと、現実的に、額に入ったかなり重量がある重い絵画を展示することが不可能だという説明を受けました。しかし、市のホームページの市庁舎案内には「市庁舎内には、コンサート、展示会ができる市民ホール、情報公開コーナーなどを設け、市民の皆さんに心地よく利用していただけるよう配置しています」と公表しています。
また、御存じのとおり、市庁舎は日本を代表する建築家故村野藤吾さんの作品で、特に顔とも言うべき市民ホールは非常に魅力的です。市のデザインの特徴である温かみのある何ともムーディーなスタンド型照明、幾つかのパーツからなるガラスの扉や窓がたくさんあります。また、らせん階段を配し、吹き抜けにはいすをかたどったオブジェや天井のアンティークなガラスの照明器具。一歩外に踏み出すと、球体を組み合わせた照明をところどころに配した広いバルコニーとアーチで結ばれた列柱が荘厳さを感じさせるのですが、壁に微妙に色の違う焦げ茶色のれんががきりっと何ともモダンで洗練されており、インテリアデザイン等細部にまでこだわった村野氏の思いが伝わってきます。
使い勝手には異を唱える方もいらっしゃるでしょうけれども、世知辛い日常の生活に一抹の安らぎや非日常性を与えてくれるスペースになっているのではないでしょうか。こんなスペースをほうっておく手はありません。
このように、市民活動に使えそうな場所や、観光資源として活用できそうだが眠っていたり、PRいかんによって価値が見出せそうなものを幾つか取り上げました。
- 市庁舎市民ホール
- 市庁舎内元パーラーのスペース
- (仮称)宝塚音楽学校記念公園
- 長尾山古墳
- 市立看護専門学校1階ホール
それぞれ有効な活用ができないか、市の考えをお尋ねいたします。
- 市立看護専門学校について
まずは次の3点についてお伺いいたします。
- ここ数年の入学志願者の動向
- 教員や講師陣などの教育体制
- 市立病院との関係
以上、お答えください。
私、圧力は何もかかっておりませんが、今回45分という短さですので、簡潔な答弁をよろしくお願いします。
中川智子 市長
大島議員の御質問に順次お答えをしてまいります。
まず、行政財産の有効活用についてのうち、市庁舎の市民ホールについてですが、市民活動に寄与するために、休日、時間外にも市民ホールを市民の方が使用できるようにすることにつきましては、市の事務や事業の妨げにならないことを原則として、市庁舎の管理上の課題、市民の方への公平な利用が可能か、利用料金の扱いなどを整理して、市民活動への支援や行政財産の有効活用を図ってまいります。
今でも市民ホールは、今週はシンシアの写真展をやっております。来年1月17日は、震災を語り継ぐそのイベントを一日行います。有効活用をしっかりとやってまいりたいと思っております。
次に、市庁舎内元パーラーのスペースについてですが、定額給付金等給付事務の事務終了後は、市庁舎が手狭なことから、事務所スペースの確保も含めて、行政財産の有効活用が図れるよう検討してまいります。
次に、(仮称)宝塚音楽学校記念公園についてでありますが、現在一部開園はしていますが、平成23年秋の全面オープンを目指して、防衛施設周辺民生安定施設整備事業として公園の整備を進めているところです。施設の有効活用については、当公園が街区公園であることから、その機能を保持するとともに、時には市民が主体となった宝塚らしいイベントが校舎と一体で開催される公園として利用が図られるよう検討してまいります。
次に、看護専門学校1階ホールについてですが、看護専門学校の休日及び時間外については、一部の部屋の機械警備を除き、職員の施錠により施設管理を行っており、校舎周辺は市立病院と一体で警備を行っています。
休日等における施設の使用については、重要物品の管理や職員の休日出勤体制の整備などの課題がありますので、難しいと考えています。
次に、市立看護専門学校についてのうち、入学志願者の動向についてですが、平成7年の開校以降平成17年度に実施した入学試験までは毎年300名を超える志願者がありましたが、兵庫県内を初め、近隣で看護医療系大学が約20校開設されたこと、並びに少子化及び学生の進路希望の多様化等の影響により、平成19年度に実施した入学試験では志願者が180名ほどに減少いたしました。
このようなことから、志願者増を図るため、本校ホームページの刷新やオープンキャンパスの充実、及び各種学校説明会への参加、及び入試日程の改善を行った結果、平成20年度には210名程度に増加いたしました。
次に、教育体制についてですが、現在学校長を含む専任教員9名と外部の非常勤講師83名で教育を行っています。講師選定に当たっては、看護の実践を通して専門に深い知識を持っていることを基準に選考しています。特に、市立病院からは医師35名、看護師16名、薬剤師1名の計52名を講師として派遣しています。
次に、市立病院との関係についてですが、平成9年の第1期生から本年3月の第12期生まで延べ543名が卒業し、うち257名が市立病院に就職しており、本年4月現在で約140名が在籍しています。
また、年間2回の定例懇談会及び実習指導者懇談会等を開催して、市立病院との情報交換を行い、意思の疎通を図っています。
教育に関する御質問につきましては、教育長から御答弁をいたします。
伊達達治 教育長
大島議員の教育に関する御質問にお答えします。
行政財産の有効活用についてのうち、長尾山古墳についてでありますが、長尾山古墳の発掘調査につきましては、平成19年度に第1次調査を行い、ことしまで大阪大学と市教育委員会合同で調査を行ってまいりました。
これまでの調査により出土した埴輪の形式から、長尾山古墳は4世紀初頭に築かれた猪名川流域最古の前方後円墳であることが判明しております。また、後円墳墳頂の小礫群に混じって土師器片が検出されたことから、この場所で葬送儀礼が行われたことが推定されます。このような葬送儀礼は、大和政権の葬送儀礼のスタイルを猪名川流域でいち早く取り入れた勢力がこの地域にいたことをあらわしております。
今年度までの調査につきましては、国・県の補助金を受けて実施していましたが、来年度につきましては、県の財政事情が厳しいこともあり、補助金を受けるめどは今のところ立っておりません。しかし、大阪大学が学術的な重要性と社会的な活用の観点から、来年度に最終調査を行う予定とされていることもあり、市教育委員会といたしましては、大阪大学と協力関係を維持しながら、この古墳の全容解明のためにできる限りの支援の方策を検討してまいります。
また、古墳の市民への周知につきましては、広報誌や現地説明会の開催、調査会報の作成によりお知らせしていますが、今後は史跡の指定、説明板の設置、ホームページによる紹介、また出土品の展示会を実施するなどPRの一層の充実に努めてまいります。
以上でございます。
大島 淡紅子
では、1問目のほうから質問をさせていただきます。
さまざま幾つか上げたんですが、難しいというものもあり、それから検討していきますという、方向を進めていきますという方向とお答えあったものと、いろいろあったと思うんですけれども。
まず、市庁舎の市民ホールのことなんですけれども、この村野さんの建築が幾つかホームページなんか見ると出ているんですけれども、公共的な、やはり同じように市庁舎として使っておられるところが幾つかありまして、その中で目黒区の総合庁舎というのがあります。
これは、ちょっとまた、少し、注文してつくっていただいたのではなくて、千代田生命の本社だったところを、御存じのように千代田生命倒産しましたので目黒区のほうが文化的な価値があるということで購入され、耐震補強とか内部の改修に対して区の総合庁舎にされたんですが、実はその改修工事には1年間をかけたという、それぐらい文化的価値を残すということに目を向けて、それで買われた、市民のためにということで買われたんですが。
ところが、その後もやっぱりただ買って置いておられるだけでなくて、物すごく活用されて、もともとが本社で、かなりオーナーの趣味というのがあったので庁舎に使うというのはとても大変だっただろうなと思うんですが、物すごく努力をされています。
それで、目的としまして、区民の憩いの場、交流の場ということで和室とか茶室があるんですけれども、それももちろん、会議室とかもそういう位置づけで使っておられます。それから、環境に配慮するということで、庁舎の屋上に目黒十五庭という屋上庭園を開園されて、屋上緑化に尽くしておられるという。それも、市民の憩いの場ということで、やはり緑を残すということで物すごく努力をされています。
それと、もう一つとてもおもしろいなと思ったのが、やっぱりせっかくそれだけ物すごいエネルギーと税金を使って改築をやらせたわけですから、ロケーション誘致事業をされているんです。土・日だけですけれども、1時間当たり3万5千円という値段もちゃんとつけて、ホームページのほうに出ていますんで、また検討してみてください。
先ほど、市長のほうの答弁にもありましたけれども、ギャラリーとしてもうちょっと使うには、やはりもちろんあそこ壁でずっと展示できませんから、ボードを使って展示しないといけないわけですけれども、今あるボードではそういう絵画の展示とかはできないようなものになっておりますので、その辺も含めて少し改善していただけたらなというふうに思っています。
それと、もう一つおもしろいなというふうに思っているんですけれども、以前市長のほうが「ちょっとあそこ暗過ぎるから、もうちょっと照明考えて」ということをおっしゃっていたんですけれども、逆にあの暗さというか、あの雰囲気を活用するという意味では、もちろん毎日とか毎週というわけではないですけれども、逆にライブハウスとか、そういうような使い方を、それこそ市内業者の方たちに声をかけて、市内業者の育成ということも含めて、商工会議所のほうに声をかけられて、それでそういう使い方もできるんじゃないかなというふうに思うんです。やっぱり若い人たちが本当に魅力を持って来られるところがなかなかないという話を聞きますので、ライブハウスで、その後本当に天候のいいときでしたら川沿いをずっと歩いて帰るというのもとてもムードがあってとてもいいんじゃないかなというふうに思いますので、またその辺も検討していただけたらなというふうに思います。
それから、市庁舎内の元パーラーのスペースなんですけれども、こちらのほうですが、コミュニティカフェを使われてはどうかなというふうに、コミュニティカフェとしてお使いになるのはいかがかなというふうに思いました。
幾つか、やはりそういうコミュニティカフェで使っておられるところがあるんですが、ちょうど鯖江市が、鯖江市市民と行政の協働でできたカフェ「ここる」というのが、NPOセンターのほうが運営をされているんですが、これがパートナーシップ協定を締結してNPOセンターが運営をされているというコミュニティカフェとして使っておられます。
こちらも、同じように公共施設の中の喫茶のコーナーが撤退されたので、市民の皆さんが不便を感じておられるのでということで、このアイデアとして、市民の皆さんが何とかしてほしいということで、持ち上がってきた話なんですけれども。
実際、そのコミュニティカフェとしてどういう役割を果たしているかということですが、まず地産地消食育実践の場ということで、安全で安心な食べ物を供給する。市内のそういう地産地消というか、無農薬野菜なんかを提供しておられる、そういうグループが入っておられます。
それから、2番目として、障害者・高齢者助成の雇用と社会参加の促進の場ということで、これ実際に障害者を有償で雇用されております。
それから、あとはさまざまな市民団体の連携・交流の場、いろんな方たちがこういうアイデアではどうかということで持ち込んでこられた話を検討して、いろんな事業をされているということです。
以前、私、実際に西脇のほうで、市民の方の家屋を使って、そこでコミュニティカフェ的に運営されているところも行ったことがあるんですけれども、そこはとてもおもしろくて、日がわりシェフということで毎日違う方がシェフになられて、いろんなアイデアでもって、ランチとかいろいろなメニューを提供されるということで、市民の皆さんの生きがいにもなっているということで、すごくすてきな場所だなというふうに思いました。
本当に障害福祉とか子育てとか若者関係とかいろんなコミュニティカフェありますので、市長のほうもよくその辺お勉強されていると思いますので、またこの辺も含めて検討していただけたらなというふうに思います。
実際に、すごく事業として成功するのであれば、それだけ収益上がってきますので、その辺も含めてやっぱり皆さんの生きがいにもなるかなと思いますので、ぜひ検討してください。
それから、音楽学校記念公園なんですが、こちらのほうはちょっとまだ決められていないということですけれども。以前、旧音楽学校のほうですが、指定管理のほうで私たちは導入に反対ということをしたんですけれども、そのときにブライダルとかそういうことに使われるんではないかということもあって、文化の調整ということには似つかわしくないんではないかという議論があったんですけれども。今、本当に市井というかちまたでは、ブライダル産業というのはものすごく注目されていまして、逆にNPOの方がされるにしても、やはりブライダルに使っていくということも含めて検討していかれるのが一番いいんじゃないか。宝塚って本当にイメージのまちですから、宝塚で結婚式をするということがステータスになるということもありますので、市民の方たちにも、やはり安価なこれからの人生を送り出す第一歩のその式をそちらでしていただくということも含めて考えていただけたら、とても生き生きするんじゃないかなというふうに思います。
それから、長尾山古墳のことですが、長尾山古墳が本当に、先ほどお話にもありましたけれども、とても重要な価値があるということで、私も、何回か、2回ぐらい説明会のほうに行かしていただいてじっくり見てきたんですが、猪名川流域では最古の前方後円墳だということ、それから埴輪列が出てきたんですが、摂津最古の埴輪列だということです。
それで、1回目の現地説明会には実に、1時間ぐらいでぐるっと回れるんですが、そのときにも、トータルでですけれども350名の方たちが実際に集まってこられたということで、本当にこれも歴史ファンにとっては物すごく価値がある施設だと思っています。
実際、私も、これ写真撮ってきたんですけれども、ちょっとわかりにくいと思いますけれども、ここに埴輪があるんですが。これ、埴輪になっています。
神戸の垂水区に五色塚古墳って、これ4世紀末ですからちょっと後になりますが、巨大な、もっと大きな全長194メートルの古墳があるんですが、ここは整備していまして、この今言った埴輪列をだあっと頂上部分に、レプリカですが配しているんです。
これ、ちょっと一応、私の撮った写真ですから、へたくそで余りよくわからないかもしれませんが、ちょうどそのときも外国の方たちがたくさん見に来られていました。
市内で、陶芸のボランティアのグループというのがとてもたくさんあるんですけれども、そこにお願いして朝顔形埴輪を、それほどたくさんは要らないと思うんですが、現在幾つか配置されているぐらいの形で配置されるのもとてもおもしろいんじゃないかな。そのままの、今、木で覆われた本当に自然な山になっておりますので、それは残しつつ、かつそういう大きな朝顔形の埴輪を置いていかれるのも、とても興味をみんなに持ってもらえるんじゃないかなと。そして、いにしえのロマンに思いをはせるという、そういう効果があるんではないかなというふうに思っています。
それから、市立看護専門学校の1階ホールは、残念ながら看護専門学校があるということ自体が御存じない方が多くて、本当に吹き抜けにステンドグラスを配してあって、中世のイメージになっているんです。ラウンジにはグランドピアノが置いてあります。これ、お聞きしたら、やっぱり女性の設計士さんで、本当に女性の感性に訴える、そのような建物になっていますので、これピアノリサイタルとか結婚式とかに使えるというか、本当に声をかけてみればたくさんの方が御希望になるんじゃないかなというふうに思っています。
現に、看護学校のオープンスクールというのがあるんですけれども、そこに来られた学生さんは、やっぱり建物を見て「あ、ここの学校入りたい」というふうに決められる方がかなり多いんではないかというふうに思われるぐらい魅力的な建物ですので、こちらのほうも、今ちょっと難しいというふうにおっしゃいましたが、まだまだ検討の余地はあると思いますので、ぜひ検討していただけたらというふうに思っています。
あと、ここには載っていませんけれども、阪急宝塚駅前の交通広場、あそこなんか、イベントがないときでもそれぞれのお店の方にお願いしてちょっとオープンカフェをするとか。それから、観光商工議員連盟で視察したんですけれども、セルカの花舞台も、これもスプリングフェスタで利用されているのかなと思ったらほとんど利用されていないということで、もったいないなということですので、これも例えば宝塚の造形大学なんかありますから、協力を依頼しまして、それでウエディングとか、それからファッションショーなんかに使われてもとてもおもしろいんじゃないかなというふうに思いますので、また御検討ください。
結論といたしましては、お金がないならないなりに、アイデアで市が頑張っているんだ、みんなで一緒にやりましょうというところを、そういう姿勢を市民に見てもらうのが今回のこの質問の目的です。そういう姿勢を見てもらう。
それから、他の自治体とか観光客に注目をしてもらうということで、市のほうでも積極的にメディアを使っておられるんですが、これも含めて検討していただけたらなというふうに思っています。
そういう意味からでも、今のお話の中で私が言いたかったのは、すべて開いていくということが本当に大切なことじゃないかなというふうに、そういう姿勢というのが大切というふうに、これは市民との連携につながっていくことで、絶対つながっていくものだろうということで今回の質問をさせていただきました。
今回、職員能力開発事業の制度を使ってチームたからづかというのを募集されておりますけれども、これに物すごく、私、期待しています。行政の方の不得意な分野で、よく市民の方が縦割り行政とか言われますけれども、本当にそれを越えて横断的な取り組みであるなということ、とても期待しているんです。
市民との協働というのは、こういういろいろな行政財産開いてオープンにしていくということで、これ本当に市民との協働というのが欠かせないと思うんですけれども。
一つちょっとお話しさせていただきたいんですが、今企業の研究開発の手段として、オープンイノベーションという感覚、昔は研究段階では絶対秘密にしていたことを開いていくことで、行き詰まったその技術とかそれからノウハウをもっとレベルアップさせようという考え方があるんですけれども、このオープンイノベーションの中で、今ずっと企業が広く取り入れられているんですが、このときにとてもおもしろいことを書いてあったので、ちょっと御紹介したいと思います。
このオープンイノベーションというのには、2つの方法がありまして、社会の組織が考案した商品アイデアを改良して事業化するタイプのものと、もう一つは自社で商品アイデアを実現、強化する上で不足する技術を社会から取り込むということで、今後者のほうが、これ課題解決型と言うんですが、後者のほうが今主流になっているということです。つまり、丸投げしたらだめということなんですね。この、庁内でずっと詰めていったことの課題が出てきた部分だけどうしたらいいかというふうに投げかけていくという、その姿勢が大切ということで、これとても参考になるんじゃないかというふうに思います。
実は、私、きょうジーンズを本当にはいてきたんですが、これも私の子どものころ、若いころには、挑発と同時に社会へのプロテストという意味があったんですけれども、そのシンボルですから、議会での着用も物議を醸し出したこともあります。だけれども、今セミフォーマルなパーティーにも着用されているんです。ですから、さらに言うんであれば、きょうは革靴を履いてジャケットを着ているんですが、このジーンズに革靴とジャケットというのは本当に最高にいかさないコーディネートなんですけれども、でも今はファッションとしてジーンズに革靴、ジャケットを合わせることで、セミフォーマルウエアとして新しい価値が見出されてきているという、そういう方向に動くんじゃないでしょうか。
発想の転換ということで、マーケットの活性化やそれから権利意識なんかもずいぶん進化してくると思いますので、行政財産の有効活用ということにもこういう考え方を取り入れて、さらにステップアップしていただけたらなというふうに思います。
今後に期待していますんで、よろしくお願いします。
それから、ちょっと時間がないのでめっちゃ焦って、すみません、早口で。次、市立看護専門学校について質問させていただきます。
市立看護専門学校の、ここ入学者の動向として、一回持ち直してきて、大学20校できているという中で、かなり頑張っておられるというふうに思っています。
それで、今数字を見ていると、応募される方の社会人入学というのが増加していると思うんですけれども、これどういうふうに見られているかちょっとお聞きしたいと思います。
谷本政博 総務部長
社会人の方の受験につきましては、平成15年から社会人の枠を設けまして、現在まで至ってございます。
なかなか、一たん社会に出られてそして再チャレンジをされる方、あるいは一たん社会に出てから資格を取られる方、いろんな方がおいでになるということでございますので、そういった方々の一つの受け皿として、門戸開放ということで、15年度から看護専門学校の受験資格につきましても一定の枠を設けておるというのが実態でございます。
大島 淡紅子
本当に倍増倍増しているんです。ですから、私は、この3年間の数字しかもらっていないんですけれども、今キャリアとか仕事のやりがいということに関して目を向けておられる方が多いし、やっぱりこういう気持で入ってこられる方、物すごく一生懸命やっぱり頑張られる方だと思うので、この辺に注目を置いて募集されるようなことを考えられるとか、そういうことも含めて検討していただけたらというふうに思います。
それから、あと教育体制のことなんですけれども、教員、講師陣の教育体制のことなんですが、宝塚、さっき、今回の質問でも出てきたと思いますが、やっぱりシンシアのまちということをうたっていくのであれば、身体障害者補助犬使用者の患者さんも入院されるということを想定して、そういう患者さんとか補助犬への対応とか、そういうことに関しての講習を取り入れられて、そういうことを前面にうたっていかれたらいいんじゃないかなというふうに思います。他と違うんだということを特徴づけることがとても大切だと思うので、特徴としてされたらいいと思います。
あと、事務事業評価で、項目の中にも見つけたんですけれども、市内実習施設との連携とあるんです。それを見ると、市立病院はされているんですが、学校、保育所、訪問看護ステーションというのがあるんですが、これは今どんな状況なんでしょうか。今、されているのかどうかちょっとお聞きしたい。
谷本政博 総務部長
いろんなところで、実習そのものも行っているのも事実でございます。ただ、全体の時間等もございますので、今後いろんな形で、そういった学生の今後の生かし方につきましても検討していく必要があろうかというふうに考えております。
大島 淡紅子
特に、この中で、私、学校というのはとても有効だと思うんですよ。やっぱり、実際にその看護学校で働いている人たちが実習で学校に入っていくということで、明らかに目に見える目標が子どもたちにできるんです。ですから、今後学校にも、今トライアルウイークとか中学生が入ったりしますし、それから大学生の教職の子なんかも入っていきますから、ぜひ学校のほうにも連携を深めて、どんどん実習施設としてお願いしていっていただきたいなというふうに思います。
それから、すみません、あと寄宿舎なんですが、寄宿舎は今ないんですが、これは検討されるおつもりはないでしょうか。
谷本政博 総務部長
全体の学校経営の中での話でございますんで、現時点ではございませんが、当面につきましては現在の考え方のもとに学校運営をせざるを得ないとは考えてございます。
大島 淡紅子
寄宿舎もぜひ考えていただきたいと思うんです。
今、看護宿舎のほうが、多分空きがあると思うのでその辺も含めて考えていっていただければ、看護師さんと、少なからず少しでも接する時間ができる可能性もあると思いますね、実際に看護師として働いておられる方。それから、エリアが広がるということも含めて、やっぱり宝塚って、聞いただけでも憧れの的というところもありますので、イメージとして。より多くの優秀な人材を集めるという意味で、検討していただけたらと思っています。
それから、医師会との協力のことについて、お伺いいたしたいんです。
実際、事業コストとして1億5千万かかって、生徒1人当たり、24%は受益者負担ということではありますが、生徒1人当たり年間130万かかっているということで。
調べてみますと、2009年には40名中市立病院に26名行かれていて、市内の病院にはゼロだったんですけれども、2008年を見ますと39名中24名が市立病院に行かれ、2名は市内の病院に行かれるんです。
それで、他市なんかを見ますと、管理運営委託をされたり、最初からもう医師会のほうが運営されている看護学校なんかもありますが、この辺の協力というのは現時点ではどのようにされているんでしょうか。
谷本政博 総務部長
看護専門学校に関しまして、現在医師会との関係でございますけれども、現在看護専門学校に対します医師会からのいろんな御支援でございますけれども、看護専門学校の非常勤講師として市内の開業医の医師の方の派遣をいただいているのがまず一つございます。
それから、宝塚医療会館を入学式に使用させていただいておるということでございまして、現時点では医師会からの御支援というのは、今申し上げた程度でございます。
大島 淡紅子
助成金も含めてぜひ検討していただけたらなというふうに思っています。市内の医療のレベルアップということ、医師会との本当に協力がない限りできないと思いますので、ぜひその辺も含めて、それで皆さんで看護師さんを育てていこうという感覚を持っていただくということも含めて検討していただけたらというふうに思っています。
実は、偏差値を見ますと、55といって、関西ではトップクラスの専門学校なんです。大学よりもよほど、私大なんかよりも、こう言うたら悪いんですけれども、本当によほど高いんですね、数値的には。それでもなおかつ、やはり大学に流れるということなんですけれども、この辺のちょっとことについては後で言いますが。それで、その試験のときですね、この学力試験等含めて面接というのはどの程度重視されているんでしょうか。
谷本政博 総務部長
やはり、1次の試験が中心でございますので、当然面接等も行う中で人物考査をして、最終的に決定をしているということでございます。
大島 淡紅子
看護師さんというのは、本当に、やはりもちろん基礎的な学力とか知識とかいうのもとても必要なんですが、それを上回るぐらいに看護師としての資質というのが物すごく大切だと思うんです。ですから、ぜひとも面接のほうにも力を入れて、点数もかなりこちらのほうにも重点を置いていただくということ、検討していただきたいというふうに思います。
看護師さんになった後、さらに病院に入ってからなんですが、また大学に行けるとか、そういう例えば認定看護師の資格を取れるという、そういう制度があるんでしょうか、まず、すみません。
篠倉一良 経営統括部長
本院の看護師の教育でございますけれども、何人かの議員さんから御質問がありましたように、認定看護師、専門看護師といったようなレベルアップを図る看護師がおります。それにつきましては、公費でもって認定看護師という資格を取っていただいていることがございます。
大島 淡紅子
その辺も含めて、入学のときに指定校推薦で学校を回られるので、そのときにこういうこともあるんだということを、もっとどんどん公表していかれたらいいと思うんです。大学に行くのは、やっぱりそちらの制度を使ってということですから、大学に行って、あとステップアップできるんだということを公表すれば、本当に学費からしたら段違いですから、やはりいろんな子たちに門戸を広げるという意味で、このことをもっと訴えていかれたらいいんじゃないかというふうに思っています。
先ほどの教育のことでもそうなんですけれども、人としてのいろいろ時間制約があるといういうふうにおっしゃっておりましたけれども、やはり看護師さんというのは本当に人としての資質というか、人間性というの、例えばその方に思いやりを持つことができるとか、広く物を考えることができるとか、そういう資質もとても大切になってきますので、人としての幅を広げる教育ということにかなり力をやっぱり入れていっていただきたいな、即戦力になるためにもそういうことを力を入れていっていただきたいなというふうに思います。
それから、幾つか私たちも病院の視察に行かせていただいたんですけれども、やはり看護部に専任の講師というか、指導者がいらっしゃる。それから、力を入れておられるというところがやはり頑張っておられるなというふうに思いましたので、ぜひとも、その点も含めて看護師の充実ということも含めてですけれども、専任の講師も視野に入れて考えていただけたらというふうに思っています。
市立病院が魅力的になれば、本当にたくさんの方が、やっぱり看護学校のほうから行かれると思うんです。市立病院に実習というのがかなり時間的に行きますから、その間に病院の中のことも見られるし、講師の方たちと接することで、やっぱり病院というのがこういうところだというふうに思われるのはもう間違いありませんから、市立病院との関係ということで、はっきり言って市立病院が魅力的であれば、この優秀な生徒たちが集まるということだと思いますので、ぜひ看護学校だけでなく市立病院のほうも頑張っていただきたいと思います。
以上で私の質問は終わります。